大阪市浪速区元町に「難波下宮(下社)」と呼ばれ難波一帯の産土神「難波八阪神社」は鎮座する。創建は不詳。後三条天皇の延久(1069~1073)の頃から祇園牛頭天王を祀る古社として崇められ、神宮寺の他十二坊の塔頭が並んでいた。もとは神仏混淆、維新後は神仏分離により寺は廃絶、明治5年(1872)に郷社となる。祭神は素盞嗚尊、奇稲田姫命、八柱御子命。大阪難波駅より26号線を右折した元町の一角に構えられた「大鳥居」を抜けると正面に昭和49年(1974)完成の「本殿」、左に昭和49年(1974)に完成した素盞嗚尊の荒魂を祀る大きな獅子の頭の形をした舞台、独特な形をした「獅子殿」(高さ12m、幅11m、奥行10m)は有名である。毎年1月第3日曜日に行われる「綱引神事」は祭神の素戔鳴尊が八岐大蛇を退治し、民の困苦を除いたという故事に基づいて始められ平成13年(2001)に大阪市初の無形民俗文化財に指定された。摂社・末社として篠山神社、稲荷神社、三宝荒神社、市杵島姫神社、皇大神社祀られている。(1912)
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