千葉市成田に関東三大不動の一つとして知られる真言宗智山派の寺院「成田山新勝寺」はある。創建は天慶3年(940)、本尊は「大聖不動明王」である。当山は初詣客数(300万人)も明治神宮に次ぐ多さで全国2位を誇るり祈願で護摩祈祷に訪れる人も多い。「成田不動」、「成田山」と呼ばれるここ「新勝寺」は平安時代中期に起きた「将門の乱」の際、天慶2年(939)朱雀天皇の密勅により寛朝大僧正を東国へ遣わしたことに起源をもつ。江戸時代の面影が残る「表参道」と言い、広い境内には新旧さまざまな建造物が建ち並び庶民信仰の場としての雰囲気を残している。「総門」を潜ると江戸中期から末期の建築である「仁王門」、「三重塔」、「釈迦堂」、「額堂」、「光明堂」の5塔は国の重要文化財に指定されいる。中でも「本堂」前に建つ高さ25メートルの美しい「三重塔」は正徳2年建立で国の重文財である。各所に施された彫刻、地紋堀、色鮮やかさといい近世建築らしい装飾性豊かな塔である。間近で見るとその美しさ大きさに圧倒され見惚れるばかりである。(1301)
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