MEN'S CLUB編集長による男の美容法についての指南本。
「はじめに」では、「モテる、ということは、いかに相手に不快感を与えないか。それに尽きると僕は思う。ファッション以前の常識だ」「この本はいわゆる基本中の基本、男性は美容をどうすべきかということを僕自身が実践していることから提案している。どれもいたって簡単なこと」(10ページ)と書かれ、さらには「そんな簡単なことができなくて、じゃあ何ができるのか、と思う。それは仕事のスキルにもつながるんじゃないかな。結局はズボラな人、ツメが甘い人。そういう印象だよ」(11ページ)とまでいってくれています。
それで何が書かれているかというと…肌の手入れ関係は、私にはとても無理な水準ですが(洗顔と化粧水、乳液・クリームは必需品で、145ページでは50mlあたり3万円前後のクリームをお勧め(-_-;)、書かれていること自体は理解できます。でも、ひげそりが肌にダメージを与えるからというので、レーザーでヒゲを永久脱毛した(71~73ページ)、鼻毛が1本出ているだけですべてが台無しになるから鼻毛も脱毛した(123ページ)とかいわれると、もうおよそついて行けません。いや、本人が何を実践してもいいですけど、そういうことを書いておいて基本中の基本とか簡単なことっていうまえがきを書くのは感覚がおかしいと思います。
シャンプーのしすぎは逆に髪の潤いが失われちゃう(88ページ)といいながら、「夜にシャンプーをしないなんてありえないからね」(88ページ)と毎晩のシャンプーを強く勧め、その上で朝も軽くシャンプーを勧めたり、体は「ナイロンのタオルで徹底的にこする派」(118ページ)という筆者。40代半ばになってそういうのは皮膚によくないと思うんですけど。汚れ落とし・匂い落としが最優先ならかまってられないのかもしれませんが。
「メンズ」という言葉が名詞として、主語や目的語で頻繁に使われています。例えば「メンズは化粧水をささっとつけて満足、という人が案外多い」(23ページ)とか、「多くのメンズは思うだろう」(27ページ)とか、「メンズは女子に比べて化粧品が効きにくいって話もある」(50ページ)とか。「女子」の対句として「男」か「男性」の意味で使っているみたい。これがかっこいい用語法なんでしょうか。
戸賀敬城 講談社 2013年4月8日発行
「はじめに」では、「モテる、ということは、いかに相手に不快感を与えないか。それに尽きると僕は思う。ファッション以前の常識だ」「この本はいわゆる基本中の基本、男性は美容をどうすべきかということを僕自身が実践していることから提案している。どれもいたって簡単なこと」(10ページ)と書かれ、さらには「そんな簡単なことができなくて、じゃあ何ができるのか、と思う。それは仕事のスキルにもつながるんじゃないかな。結局はズボラな人、ツメが甘い人。そういう印象だよ」(11ページ)とまでいってくれています。
それで何が書かれているかというと…肌の手入れ関係は、私にはとても無理な水準ですが(洗顔と化粧水、乳液・クリームは必需品で、145ページでは50mlあたり3万円前後のクリームをお勧め(-_-;)、書かれていること自体は理解できます。でも、ひげそりが肌にダメージを与えるからというので、レーザーでヒゲを永久脱毛した(71~73ページ)、鼻毛が1本出ているだけですべてが台無しになるから鼻毛も脱毛した(123ページ)とかいわれると、もうおよそついて行けません。いや、本人が何を実践してもいいですけど、そういうことを書いておいて基本中の基本とか簡単なことっていうまえがきを書くのは感覚がおかしいと思います。
シャンプーのしすぎは逆に髪の潤いが失われちゃう(88ページ)といいながら、「夜にシャンプーをしないなんてありえないからね」(88ページ)と毎晩のシャンプーを強く勧め、その上で朝も軽くシャンプーを勧めたり、体は「ナイロンのタオルで徹底的にこする派」(118ページ)という筆者。40代半ばになってそういうのは皮膚によくないと思うんですけど。汚れ落とし・匂い落としが最優先ならかまってられないのかもしれませんが。
「メンズ」という言葉が名詞として、主語や目的語で頻繁に使われています。例えば「メンズは化粧水をささっとつけて満足、という人が案外多い」(23ページ)とか、「多くのメンズは思うだろう」(27ページ)とか、「メンズは女子に比べて化粧品が効きにくいって話もある」(50ページ)とか。「女子」の対句として「男」か「男性」の意味で使っているみたい。これがかっこいい用語法なんでしょうか。
戸賀敬城 講談社 2013年4月8日発行