鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

=臨時版= 「霊がよくわからない」

2020年11月22日 | キリスト教の正しい学び方

 

臨時版をさしはさみます。
 
 
<聖書三部作>
 
某大新聞社の記者から取材要請が入った。
 
~トランプ大統領の支持層と言われる「福音派」について専門家にインタビューしてきている。
だがサザンバプテストの福音派のことが、いま一つわからない。
インタビュー形式で答えて欲しい~と。
 
~筆者がかつて新潮選書から出した「聖書三部作」(『聖書の論理が世界を動かす』『誰もが聖書を読むために』『神とゴッドはどう違うか』によって、目から鱗が落ちた、といわれる。
 
そして「いま、三部作をあらためて精読している。
よくわからない言葉がある。
「霊」だ。霊とは何か?」~といわれる。
 
+++
 
<日本人と霊の概念>
 
問われて気付いた。
日本人には霊という意識体がまだ知的に認識されていないのだと。
 
私は、三部作で聖書における霊の概念を十分に言葉を尽くして説明したつもりだった。
 
「聖書の人間構造理念」の図をも書いて説明した。
フロイトの「意識構造図」を援用し、その潜在意識をとの対比しての説明もした。
これで読者には分かっただろう、と思った。
 
+++
 
 当時の担当編集者・佐藤誠一郎さんは、「これでわかる」とOKを出した。多くの読者からも、理解したことを踏まえた感想を受けた。
 
なのに、伝統ある大新聞の記者が「霊というのがよくわからない」と言うとは・・・。
 
+++
 
だが、思えば三部作は今や四半世紀も前の本だ。
時の流れは速く、もうこの本で「霊」を学ぶ人もほとんどいなくなっている。この記者さんも若そうだし。
 
その結果、霊という意識体のもたらす心理体験が、みな「脳神経系の事象」と思われている。
こういう誤った通念の中に、全日本人がいることになってしまっているのだ。
 
三部作が与えた部分的影響は、過去の「焼け石に水」となってしまっているのだ。
 
+++
 
「日本人には霊の知的理解が欠けている」
最近、それを痛感することがあった。「NHKスペシャル」だ。
聖マリアンナ医科大学を定年退官された大教授の言が知らされた。
氏はかつて老人向けのデイサービスを提唱し、それを制度化させた功労者だ。
実績ある大学者。
 
その彼が90歳を越え、認知機能の衰えを自覚して「死の不安」に苦しむようになった。心の鬱状態だ。
 
氏は、こんな感想を述べておられた~。
 
+++
 
「自分はデイケア制度などによって、人間が平安に老後を送って死を迎えられる体制を完成できたと思っていた。ところがこの不安、この恐怖はなんだ」
 
 「自分は、人の心は脳神経作用の結果だと思って老後政策を作ってきたが、どうももう一つの意識体が心にはあるらしい」~と。
 
~私は痛感した。
 
「こういう浅薄な心理観(行動主義的心理観)でないと、業績が認められて大病院の大教授にまでいかれない、という日本の学問の実情」を改めて確認した。なんとお粗末な・・・。
 
私はあらためて「全日本人は聖書三部作を読むべし!」
「三部作よ、四半世紀を超えてリバイバルせよ!」
と叫びたくなった。
 
(「霊がわからない」・・・完)
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「正しい学び方」22~量子テレポーテーション~

2020年11月10日 | キリスト教の正しい学び方
 量子物理学はこんなイメージの学問だ、と前回述べた。
 
 物質をどんどん砕いていくと、あるところから、砕かれてできた粒子は、従来の古典物理学での”物質”とはかけ離れた性質を現した。
 研究者はこのレベルの粒子に「量子」の名を与え、その性質を探究し始めた。
こうして始まった学問が、量子力学だ、と。
 
<分割された量子間のエンタングルメント>
 
 今回は、この物理学が明かした量子の驚くべき性質の一つ「量子もつれ」を覗いてみる。
 
 原子核の周りを回っている電子も量子だ。これもまた不可思議な性質を持っている。それは互いに逆方向にスピン(回転)している二つの要素が重ねあわさってできているそうだ。
 古典物理学の常識ではイメージできない性格だが、この「重ね合わせ」というのも量子に特有の性格だという。
 慣れてない思考だが、まあ、聞いておこう。
 
+++
 
 そしてこれは二つに切り分けることができ、分けるとそのスピンの方向が相互に正反対になっている、という。
さらに二つは密接に繋がったような状態になっている、と言う。
 
 そこで双子の量子とも呼ばれるらしいが、英語でこの状態をエンタングルメント(entanglement:もつれ合い、絡み合い)という。日本ではこれを「量子もつれ」といっている。もう一寸気の利いた日本語はないのかね。ともあれ当面そうなっている。
 
<「もつれ」の具体像>
 
 さてそれからが面白い。この両者を、離れた二つの地点、~たとえば、ニューヨークの一地点とパリの一地点~に置くと、とにかく、その「もつれ状態」は以下のようになる~。
 
 双子量子のうちのニューヨークのものをA、パリのものをBとする。
(前述のように、AとBとは互いに逆方向に回転している。Aが時計回りならば、Bはその逆というように)
 
+++
 
 そしてAに別の量子Xを重ね合わせ(量子は重ね合わせられる)その測定をして情報を得る。
 
 次にその情報をパリのBのある地点に送り、重ね合わせを解くと、なんと、Xはその地点に出現する~という。
また同時に、ニューヨークの地点にあったXは消えている~という。
 
+++
 
 この事象は実験で確かめられている。
それを「量子テレポーテーション」というそうだが、テレポートというのは古典物理学的にイメージしての名前だ。
 
 つまり、従来の感覚にわかりやすいように、光や電子などにのせて“送られた”、というイメージの言葉で言っている。
 
 だが、実際にはそうではない。
Xは「送られて」などしていない。ニューヨークで忽然と消え、同時にパリに忽然と現れているのだ。
 
+++
 
 この気味悪い現象は、文章だけではイメージ理解しがたい。だが、現在では動画という便利なものがある。その一つを下に挙げておく。絵と音声が加わると、わかりやすいだろう。
 
 
 
ちょっと説明不足な点がある。
次の動画の前半部分がそれを補ってくれる。
 
 
(「学び方」22 ・・・完)

 

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