話はさらに飛んで、サザンバプテスト地域での信徒活動を紹介します。
サザンバプテストも教会を形成しています。
日曜日(聖日)には礼拝も行っています。
だが日曜日の早朝8時半頃、個々の信徒はまず自分の選んだスモールグループの小部屋に集まってきます。
グループの人数は数人です。 多くても十人を超えません。
そのための小部屋が、教会には沢山作ってあります。
+++
彼らは、前の週に提示されたテーマに沿って、まず、聖句の個人探求を行います。
個人の探求自由原則のもとでやります。
各々の聖句解読を小グループの場に持ち寄って、また相互に自由に吟味しあいます。
@@@
グループにはリーダーが一人いて、議論をリードします。
彼は決められた時間がたつと、議論を閉じますが、その際、結論じみたことは一切口に出しません。
そして、議論の内容を鑑み、次週の小グループ会議のためのテーマを提案します。
+++
例えば「創世記」1章に創造神が「我々に似せて人を作ろう」という聖句があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「創造神は仰せられた。
『さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、我々に似せて』」
(創世記、1章26節)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~この「似せて」とは「具体的にどのような内容を言っているのか、次回吟味しよう」とかいって会を閉じます。
メンバーはおのおの、自宅に持って帰って、他の聖句とつなぎ合わせて個人解読を始めます。
そして、次の日曜日(聖日)に各々が探求した結果の見解をもって
スモールグループの小部屋にやってきて自由に議論をします。
彼らはこの作業を年中繰り返しています。
@@@
スモールグループが終わると、一同、礼拝堂に集まり、全員礼拝をします。
賛美歌を歌い、牧師はメッセージ(説教)をします。
この点はプロテスタント教会と同じです。
+++
ただし牧師はそのとき、根拠に用いている聖句箇所を、正確に示しながら説教します。
「マタイ5章の11節によれば・・・」「ルカ8章7節では・・・」と言ったような言葉がボンボン出てきます。
筆者は「よくまあこれだけの聖句を知っているものだ・・・」、と感心ながら聞いていました。
+++
会員は礼拝後にその説教を、グループ仲間と自由に評価したりもます。
「バーリー(牧師の名を敬称無しのファーストネームで呼びます)の話のここのところはこういう解釈も出来るんでは?」
「まあ、その点は彼の限界でもあるな・・・」
~といったようにです。
@@@
だが教会員の行動はやはりスモールグループが中核です。
彼らは全体礼拝後、通常、揃ってどこかのレストランにいってランチをします。
その際、親しいスモールグループと一緒になって食べることもよくあります。
そして、スモールグループメンバーでそのまま、夕食までともにレジャーを過ごします。
夕食もともにすることもある。
+++
スモールグループメンバー間の親しさは、おそらく、血縁関係の親類以上です。
親しさの源の一つは、入念に吟味した世界観を互いに共有することにあると思われます。
(続きます)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます