鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

19.賛美職の天使長たち、宇宙に閉じ込められる

2018年03月31日 | 安全なキリスト教の学び方

 

 

天国の話に戻ろう。

創造神の御子はまだ、王座に就いていない。

父なる創造神の意志は、御子に訓練を施してから王座に就かせるというものなのだ。

それまでの間、一人の位の高い天使に、全権を与えて神の代理をさせる。

彼は王座を守って、代理統治をする。

それがエホバ神だ。この名については、後に述べる。

 
 
 

<賛美の天使長が叛乱を起こす>

さて、天使には創造神を賛美する職分のグループがある、と前に述べたね。

この天使群の長は、とびきりハンサムで見目麗しく、かつ知力も振る舞いも卓越した天使として造られていた。

天使は自由意志を働かせられるように造られていて、人間と同じように羨望(せんぼう:ねたみ)の感情も抱きうる。

賛美の天使長はエホバ天使を妬んだ。

「あんな程度の容貌のものを賛美するなんてやっとられない」とでも思ったのか、配下の天使たちに自分を賛美させはじめた。

そして天の一角にそういう空間を創ってしまう。

天国のミニチュア版だな。

 
 
 

<叛乱天使、宇宙に追い落とされる>

だが、それでは天国の秩序は乱れてしまう。

そこで、戦の天使群の長であるミカエルは、配下の天使と共に賛美の天使長を制圧しようとする。

こうして天に戦いが起きる。

が、結局、反逆して自分の小国をつくった天使長は、彼に従う天使と共に宇宙に追い落とされる。

(後に人間はそこに造られることになっている)


+++

天国は光に満ちた霊界だが、宇宙は暗やみの空間で、物質で出来ている。

反逆天使たちはそこに閉じ込められる。

今回はここまでだが、この話の理解に助けになるために、前に示した聖書の空間理念の図を、ここでも示しておこう。



 
 
 
 
 
 
  
 
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18.再び鳥瞰図に

2018年03月29日 | 安全なキリスト教の学び方

 

 

う~ん、二回程複雑な話に飛び込んだね。

こういうときには、一旦抜け出して空に飛翔し、上空から鳥瞰するのがいい。

+++

俺たちはそもそも何を追ってきたか?

~人間は「見えない影響者」を思わないで生きて行かれない生きものだ。

日本の人々はそれを神と呼ぶ。

神イメージを抱いているわけだ。

人の抱く神イメージには二種類あった。

在物神と創造神だ。

 


<在物神イメージの実体は感慨>


在物神のイメージのは、巨木や巨岩や山や空や海などの、物質の中に染み込んでるとイメージされた「感慨」だった。

感慨は感情だから、それ以上に理念に展開することのないものだった。

人間は、それを「ジ~ン」と感じ味わうことを繰り返す。

人間は自然なままではその状態にあった。


 
<創造神イメージが「外から」与えられる>
 
 
ところがあるとき~紀元前1500年頃~霊感に卓越した人間に、創造神だと自称する存在から、幻でメッセージが与えられるという事件が起きた。

創造神は、物質も、そこに染み込んでいるかも知れない霊たちをも含む、あらゆる万物を創造した神イメージだ。
 
メッセージは、創造神たる自分が、何ものであるかを知らせていくものだった。
 
ここに至って、人類には神イメージ理念を抱く道が二つ存在することになった。
 
 
 
 
<超霊感者、受信内容を書き遺す>
 
この超霊感者は、イスラエルという一つの民族の中に、1100年間にわたって周期的に出現した。
 
彼らはそれを、創造神からの幻と信じて、文字に書き残した。
 
民族の人々もまた、その記録を創造神からのものと信じて、保存した。
 
それは壮大にして詳細なイメージ世界の手がかりを沢山含んでいた。
 
それをベースにして造られたのがバイブル(聖書)だ。




 
<理念は理念に連なって理屈に展開>
 

創造神の神イメージは理念から始まっている。

理念は理念に繋がって理屈(理論)に展開する。

+++

理論は、人間の人生経験を主たるベースにして、推論して造っていくことも出来る。

この道は、「聖書にある幻の記録など信用できない」と思って選ばれることが多い。





<真理を含むのではと期待して>
 
 
だがもう一つ、この幻記録には真理の手がかりが含まれている、と期待して進む道もある。

今すすめているわたしの話は、この後者の道にチャレンジしての話だった。

その先頭として、まず、創造神が創っていく天国(天の創造神王国: kingdam of Heaven)とその中に造られる天使を追ってみたわけだ。



 

この鳥瞰図を維持して、聖句を手がかりにした推論をまたすすめよう。

今回はここまでにしよう。






 
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17.「命令⇒服従」では天使は可愛そう?

2018年03月27日 | 安全なキリスト教の学び方





前回の続きだ。

前回と今回の理屈は、年齢的には少し難しいと思うが、まあ、早熟で利発なりんたろうくんこのとだ。

やっておこう。





<天使は全員「命令⇒服従」のシステムに組み込まれている>

天国が「北朝鮮のよう」に感じられる理由はもう一つある。

天国の民である天使は全員が「命令⇒服従」の原理で動くように組織化されていることだ。

人間社会では「説明⇒納得」の原理で行動する余地が与えられている。

これに比べたら、天使は可愛そうではないか?

なぜ、そんな原理に閉じ込めるのか、なんか暗いなあ・・・というのがその「もうひとつの理由」だろう。






<幼子には規律に従わせる>


だが、人間社会にもよく見ると、「命令⇒服従」を主原理として行動する領域は存在するよ。

親に養育されつつある幼い子どもがそうだ。

親は「とにかくこれに従え」と規律を与える。

人間や世の中に関する知識が無い子どもを、好き勝手に放置したら、自堕落で横暴で人を顧みない大人になる公算が大きい。

その事例を教育稼業のわたしは、沢山見てきたよ。


規律は英語でディシプリンだ。

タブ-・禁忌(きんき:してはならないこと)を含んでいる。

これへの服従を命じられることで、子どもは自己統御ができる自律的な人間に育つのだ。





<素質は天使より制約が多い>

天使と違って、人間は霊が肉体を着ているように造られている。

だから、食べて生活せねばならない。

肉体に食物が与えられねば飢餓の苦しみを味わう。

飢えは苦しいよ。

病気も苦しい。

事故で肉体が破壊される心配も常にある。

何よりも、肉体を持つので死の恐怖が常時ある。

天使と違ってそれらの制約二囲まれながら、人間は生きねばならないようにできている。

そういう人間ですら幼少時には規律を与えられ、「命令⇒服従」」の原理に中で暮らすのだ。

でなければ、手が付けられないような大人になる。





<天使っていいなぁ~>

対して天使はどうか?

天使は全身が霊だから、飢えや病や交通事故の心配はない。

死の恐怖も皆無だ。

その上に、火にも風にも変容できるという強大な力を与えられている。

天国から地上にも、瞬時に移動できる。

それでもって、人間と同じに自由に動く意志を与えられているのだ。

これを知ったときわたしは「天使っていいなぁ~」と真剣に思ったよ。


+++

だがこういう資質の存在は、もし自由放任したらなんでもやるよ。

天使は創造神に「仕える霊」として造られている。

こういう存在は、軍隊的な組織に組み込んで、命令で動かしてこそ、「仕える霊」として適切に職分を果たす。

+++

もし自由に行動させたら、その行為は強引にも横暴にもなるだろう。

例えば、人間に福音を伝えよと命じたら(実際には天使には福音伝道の職分は与えないのだけれど)どうなるか。

ぶん殴ってでも信じさせようとするだろう。

「信じないとどうなるか」の怖い幻を見せて、恐怖でもって信じさせようともするだろう。

+++

天使は人間より遙かに弱さのない、恵まれた資質を与えられているのだ。

この存在はやはり、階層組織に組み込んで、上位者からの命令に服従するようにするのが妥当なんだ。





<民主国には「命令⇒服従」の大人社会もある>

余談だ。

地上の民主国家では大人の世界にも、「命令 ⇒ 服従」の原理で動くゾーンはあるよ。

軍隊がそうだ。

軍隊の本務は敵との戦いだ。
戦いの時には、迅速な決定をして、一体性を持って行動せねばならない。

戦の途中でみんなで集まって「これはどうしようか・・・」と話し合って、合意を求めていたら敵にやられてしまう。

だから、日本でも自衛隊に入ると、「命令⇒服従」で敏速に動く訓練を受けることになる。







<御子を信じる者を守る「力ある」霊>


もう一つ余談だ。

人間は天使より後に造られる。

人間は、御子イエスを救い主と心に受け入れると、創造神の子としての特権を与えられるようにつくられる。

その結果、天使は創造神である御子に仕えるだけでなく、御子を受け入れる人間をも守り仕えることになる。

これは「なんかうれしくなる話」だろ。

そのことが「ヘブル書」(ヘブル人への手紙)という書物に書いてあるよ。


今回は、これまでにしておこう。








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16,北朝鮮の独裁制、天国の独裁制

2018年03月26日 | 安全なキリスト教の学び方


ここで脇道に入って、国や社会の統治方式について少し考えておこう。

このブログはフェースブックにも転載されている。

そこのコメント欄に、こんな感想が書かれていた。

「(天国って)なんだか北朝鮮ににてるねえ~」と。

+++++

北朝鮮と聞けば、暗~い感じだ。

天国がそんな所と思ったら、もうこれ以上話について行かれなくなる。

感情的に、気持ちの上でね。

対処しておこう。





<民主制でないと「暗~い」?>

暗~いイメージになるのは、その統治方式が民主制でないと認識してのことだろう。

民主制は、社会全体のことを決めるとき、成員の「みんなが参加して、話し合って合意して」決める方式だ。

この対極が独裁制で、こちらは一人の人間が決めてしまう。


+++

人間社会では、メンバーである人間は全員、情報収集や思考の能力が不完全だ。

そういう世界では、民主制で衆知を集めた方が、いい決定を得られやすい。

だがそれは「本来、能力が不完全である人間の独裁制に比べて」というだけのことだ。

民主制でやっても、不完全な人間があれこれ議論して、結局よくわからないということも起きる。

やむなくその場の空気でいいかげんにきめる、という事態は少なくないのだ。





<全知全能で「いつくしみ」ある王の統治>

だが、そこに全知全能の存在がいたらどうか。

この人に全権を委ねたら、最高の決定がなされうるだろう。


+++

天国は王制の国であり、王国(kingdom)だ。

王である創造神はすべてを一人で決めるが、その方は金正恩とはちがう。

全知で、全てを知っているし、被造物に対する「いつくしみ」の心も持っている。

そこは、全能の神が平和も完全に維持している。

天使や地上の人間が民主制で運営する国よりも遙かに幸福な、最高の国になるんだ。


このことの理解には想像力が要るけどね。

現実世界での経験が無いことだからね。



今回は、ここまでにしよう。











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15.天使は「命令 ⇒ 服従」の原理で動く

2018年03月25日 | 安全なキリスト教の学び方






天国と天使の特徴をもう少し見よう。

天国には、我々地上の人間社会に似たところもある。





<行政府も裁判所もある>

国民(天使)を統治する行政府もあり、反する者を制圧する軍隊もあり、反した者を裁く裁判所もある。

ただし、立法府(議論して法を造る)はない。

必要ないからだ。

天国は王国(kingdom)だから、絶対権を持つ王である創造神が、法は下すのだ。





<軍隊状に組織されている>

こうした(天の)機関では、それに割り当てられた天使たちがグループで働く。

グループは軍団上に組織されていて、構成者である天使は軍隊のルールで行動する。

各々のグループで天使たちは、上位の天使長の命令で行動する。

地上での軍隊と同じく、その行動原理は「命令 ⇒ 服従 ⇒ 懲罰」だ。

つまり、各天使は自らの天使長の命令に服従し、服従しなければ懲罰を受ける。





<創造神を讃える職分の天使もいる>


また、天国ではすべての天使が、創造神を拝し、讃える姿勢を持っている。

その中で特に、創造神をたたえ、賛美する職分の天使群もいる。

彼らは「ホーリー、ホーリー(聖なるかな、聖なるかな)」と日ごと讃え、賛美し続けている。



今回は、ここまでにしよう。









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14.天使は自由意志を与えられた全身が霊だけの存在

2018年03月24日 | 安全なキリスト教の学び方





では本筋に戻ろう。

創造神のなしていくことを追ってみよう。

前(第11回)にこう述べたね~。

創造神はまず「天国という被造空間」を創り、将来御子が座すべき王座を創った。

それから天使(御使い)を創った、と。

+++

この御使いはどういうものとして創られたか?

それは全身が霊でもって出来ている霊的存在だったね。







<霊は見えない意識体」>


霊というのは「見えない意識体」を指すときに使う、総称だ。

+++

これもまた、我々人間と比較しながら考えるとわかりやすい。

この意識体は、理性、感情、意志を持っている。

そして、ロボットとは違って、この意志を自由に働かせるように、創られている。

一旦そう創ったからには、創造神はその自由意志に立ち入ったり手を突っ込んだりは決してしない。

外からメッセージは与えるけどね。

また、結果としての行動には責任もってもらうけどね。

+++

これは後に創られる人間も同じだ。

自由に感じ、思考し決断するようにするわけだ。





<人間は霊が肉体を着ている>


だが、身体の構造が違う。

人間も霊という「見えない意識体」をもつようにされる。

だが人間は、霊が肉体(物質で出来た)を着ているように創られる。


今回は、このことを知っておこう。











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13.細部から抜け出すには鳥瞰を

2018年03月22日 | 安全なキリスト教の学び方






<ここで鳥瞰しよう>


先回は、細々とした理屈に入ったね。


こういうときには、そこから一旦抜け出すことが必要だ。

それには、昨日の話を鳥瞰(ちょうかん)するのがいい。


でははじめるよ~





<新イメージ導入という事件>


人間は「見えない影響者」を意識して生きる動物だ。

そして持って生まれた自然なままでは、それを「物質の中に染み込んでいる」神様、とイメージしている。

神様とはそういうものだと漠然と感じて生きているわけだ。





ところがそこに別の神イメージがひとつ、人の心にぶち込まれるという事件が起きた。

物質も含めたすべてのもの(万物)を創った創造神という神イメージだ。

それが聖書という書物に記され、人類の知識として残るようになった。






<相互照応で特徴が浮上>


これが意識に入ったら、それまで漠然として抱いてきた「見えない影響者」が、その特徴をもって心に浮上してきた。

創造神という神イメージと照らし合わせることによって、二つの神イメージの、相互に同じ面、異なる面が意識できるようになった。

すると従来のものが「在物神」として、一つの神イメージの「型として」明確に理解できるようになった。

+++

そういう認識が、人間の「見えない影響者」に対する心の営みを、くっきり見せてくれる「メガネ」になった。

このメガネが、「占い師」の活動を、距離を置いて冷静に(客観的に)見られるようにしてくれるのだ。



~鳥瞰すると、まあ、こんな風になるかな。

今回はここまでにしよう。













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12.対比イメージあっての「特徴」

2018年03月21日 | 安全なキリスト教の学び方






りんたろうくん。
突然、奇想天外な世界イメージが出てきたね。

ちょっと「引きたい気持ち」になったかも知れないね。

だが、創造神がどんな方か、いかなる世界を展開するか、の聖書の思想はまだまだ詳しくなっていく。

それにつれて、自分の五感でみえている世界に、新しい見方を与えていくよ。






<「占い被害」の急増>


だが、今はまず、一つの社会問題を考えよう。
今日は少し長くなるよ。

「占い」という仕事があるね。
昔から有るけれど、日本ではこの数年間で、これによる被害が七倍に増えている。

消費者センターに訴えられたものだけでも年間、1000件に上るという。
泣き寝入りした人はもっといるだろう。

+++

被害の多くは、ネットでの「無料占いサービス」に誘い込まれたものだ。

たとえば、職場である男性を好きになった女性がいる。
言葉を交わしたこともないが、彼の気持ちを知りたくて「占い」を願い出る。

無料だからと思ってやりとりしていると、盛り上がったところで「ここから有料」というゾーンに誘われる。

どんどん深入りして、カードで支払っている内に、年間100万円とられたというケースも少なくない。

占いが当たってないことに気付いて、振り返ったらそうなっている。

累積被害総額、850万円、という女性もいる。






<在物神宗教と同じ仕組み>


占いの仕組みは、在物神宗教の仕組みそのものだ。

それは~
 物質の中に染み込んでいるとイメージする神様(見えない影響者)に対面し、「ジーンと感じる」ことを繰り返す活動だ。

「ジーン」は感慨だから、神イメージはそれ以上にハッキリしない。

その感慨を繰り返すのが、在物神宗教だ。

+++

だが、人はこの感慨が強くなることを望む。

すると、神様との「自称仲介者」が現れる。

これに仲介してもらうと、あたかも神様がもっと解ってきたような気持ちになれる。

だが、神官などの仲介者は具体的な事柄は仲介しない。

仲介がウソだとばれるからだ。

彼は儀式だけを行うから長続きする。

+++

「占い師」はこの仲介者だが、彼は女性が「好きになってしまった男性の心」とか、具体的な問題について「見えない影響者」の代弁をする。

そして、あるときウソがバレて訴えられる、ということになる。

これがネット占いの現状だ。






在物神宗教の仕組みを知識として持っているものは、占いの仕組みもわかる。
だから、ひっかからない。

+++

けれども、その仕組みを知るには、もう一つの神イメージである創造神イメージを知ることが不可欠なんだ。

その理由をこれから話すが、少々難しいかも知れない。

もしわからなくても、言葉は心に留めておきなさい。

成長するにつれて、わかってくるからね。





<対比する存在をイメージすると>


では始めるよ。

ものの特徴を知るのは、それと対比する存在を心に抱くことが必要なんだ。

たとえば人間には、なぜか男と女の二種類がいるね。

ここで、もし男と呼ばれている存在がいなかったらどうかをイメージしてくれ。

人間は女ばかりになるよね。

だったら、女という言葉が今指し示しているイメージは、人の心に生じるだろうか?

たとえば「胸が膨らんでいる」とかの体型は特徴でなくなってしまうだろう。

これは、男という存在に対比して初めて心に浮かぶ特徴なのだ。





男がいれば、人は、二つの体型を比較して男との共通点を見出す。

そして同時に、共通してもってない面も見出す。

そしてそれを「特徴として」認識するんだ。





だが繰り返しになるが、人間すべてが女の体型をしていたら、その胸の膨らみも特徴でも何でもないものになってしまう。

すると、女という言葉、女という概念も生じなくなってしまう。

ただ、他の動物との違いを踏まえて、「人間」として、認識するのみだ。





宗教も同じだ。

在物神宗教だけが心に抱かれていたら、その特徴は解らない。

ただぼんやりと「宗教とはそういうもの」と思うだけだ。

+++

だから「占い」の構造が、「距離を置いて客観的に」認識できない。

そこでどんどん引き込まれていくことになるのだよ。





<危険を減らすもの>


さあ、りんたろうくん。

前回までのところでは、創造神イメージは奇想天外的だ。

だが、それであっても、この神イメージを知ることは、占いの危険、ひいては宗教の危険を減らしてくれるのだよ。

創造神イメージは、心に自然発生する神イメージを、在物神イメージとして、その特徴を心に浮かび上がらせてくれる。

この「対比する」神イメージがなかったら、人間は在物神を「神様とはこういうもの」とぼんやり思うしかなくなるからね。


+++

う~ん、長くなったね。

今回は、ここまでにしよう。










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11.天に創造神王国をつくる

2018年03月19日 | 安全なキリスト教の学び方






さていよいよ、父の意志が被造界に実施されていくときがくる。

話は空想科学小説(SF)のようになるよ。






<最初の被造物は「天の王国」>


父なる創造神は、まず、通常、天国と呼ばれている空間を創る。

これは正確には「天の創造神王国(Kingdom of Heaven)だ。

御子が王として統治する被造空間だ。

天国は、民主国~民が合意して政治を行う~ではなく、王国~王が単独で統治をする~なのだ。

これは形としてはボールのような球体とイメージしておいていい。

それは宇宙をも含む膨大な球体だ。


+++

膨大と言っても、被造空間だからその大きさは有限だ。

対して父なる創造神は無限の大きさを持っている。

だから、天国は父の懐の内に存在していることになるな。




<創造神の名と御子の王座>


創造神は、その天国の一角に、自らの名を置き、その下に王座をおく。

王座は、将来御子が天国を統治する際に、座すべき椅子だ。

天国には、いま我々の住んでいる地上のように、政府もあり、裁判所もある。
有罪判決を受けた違反者を収容する牢獄もある。





<天国の民は御使い(天使)>

天国の民は天使だ。

これは御使いともいい、英語はエンジェル(angel)だ。

天使というと日本人は、丸々太った赤ん坊の背中に羽が生えている姿を想像するが、とんでもない。

あれはローマの神話に出てくるキューピットだ。

日本のお菓子メーカーが、勝手にエンゼルマークとかいって商標に用いたので、間違った通念が出来たんだ。

+++

天使は、後に地上に創られる人間と違って、肉体を持つことがない。

全身霊で出来ている霊的存在だ。

それは火にも風にも変容する「力ある霊」だ。

そうやって様々な姿に変容するが、原型というか基本形はある。

それは人間と同じ姿とイメージしていいだろう。


+++

今日はここまでにしておくが、最後に聖書にみられる「天国と宇宙と地球の概念図」をここに示しておこう。













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10.「父・子・聖霊」は一体で一つ

2018年03月18日 | 安全なキリスト教の学び方





創造神の懐には、御子と聖霊が共存している~先回そういった。


これはみな本質が~被造霊ではなく~創造霊だ。

だから、「父なる創造霊」、「子なる創造霊」、「聖霊なる創造霊」ということもできる。

それをさらに短く「父・子・聖霊」ということもある。




<父の意志を共有>


その三者は個々バラバラではない。

父なる創造神はその意志を書いた書物をもっている。

それを御子も聖霊も共有して自分の意志としている。

つまり、三者はその志を共有しているのだ。

こうして心が一つになっているので、父・子・聖霊は一体なのだ。


+++

~う~ん、禅問答みたいで、ちょっと難しいかな。

まあ、だんだんとわかってくるよ。





<三位一体は神学用語>

余談だが~

これを三位一体(さんみいったい)という場合もある。

英語では「トリニティ(trinity)」だ。

この語は聖書の中の言葉ではなく、神学の用語だ。

神学とは、聖句(聖書の中の言葉)たちの間にみられるつながり・筋道・論理体系を探究する学問だ。

英語ではセオロジー(theology)という。

この語は、学問・科学でいうセオリー(理論)という語のもとになっている。


+++

そしてこの「位」というのはわかりにくいが、今は無視していい。


要するに、三つの創造霊は一体なのだ。







<三つの創造霊の関係>

三者の関係を、もう少し具体的に言うと~


① 「父」なる創造神は自らの意志を書いた書物を持っている。

② 「子」は父の意志を実行していく。

③ 「聖霊」は子の活動を助け、それを、後に造る人間の心に(記憶させて)保存する。


    (伯父さんみたいなもんかな・・・)


こうして常に一体となっているという意味で、創造神は「一つ」なのだ。



~今回はここまでにしよう。








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9.「父・子・聖霊」が共存する無限の過去

2018年03月17日 | 安全なキリスト教の学び方





りんたろうくん。

だんだんと創造神を知っていこう。

まず、創造神が被造物を創造する前の世界からみよう。







<まず創造神だけだ存在する無限の時期がある>


つまり、創造神には、被造物を創る前の時期があるんだ。

その時期には、自分だけが存在している。
 
そういう時期が、無限の過去から続いている、ということになる。

そしてあるとき被造物を造っていく。

論理上そうなるよね。





<聖句を基盤にして思考する>


さて、ここで、聖書に照らし合わせてみる。

すると、聖書メッセージでは~「創造神の懐には、そのひとり子(御子)と聖霊が共存している」~となっている。


御子も聖霊もその本質は創造神の霊、創造霊だ。


+++


聖書メッセージは受け入れるのが筋だ。

そもそも、創造神という神イメージからして、聖書から言葉が与えられて、我々の心に出現しているのだからね。

我々人間の推論は聖書をベースにし、それを踏まえてなすべきだ。

推論が聖句(聖書の中の言葉)と違っていたら、推論(理論)の方を修正すべし。

それが正しい思考法。






<父・子・聖霊>


そしてこの御子は、後にイエスという名で「人の子」として現れることになる。

その時、御子は創造神を「父なる神」とよぶ。

そこで、この三者を人間は「父・子・聖霊」と呼ぶことになる。

この方がわかりやすいよね。


というのは、御子も聖霊もその本質は創造神の霊、創造霊だ。

後に造られる「被造霊」とは区別すべき存在だ。


その創造霊の中で、三者を識別するには「父・子・聖霊」というととてもわかりやすくなるんだ。





<ここでも留まって瞑想する>


そんなわけで、創造神の懐に御子と聖霊が、無限の過去からいる状態で世界は始まっていることになる。

う~ん、この言葉たちも新しいモノだね。


あたらしい言葉、概念が出たら、それに留まって、先に進まない。

しばらく瞑想しあれこれ考えてみる。

これが新用語を身につけるコツだったね。

学問用語の習得法も同じだと、前にも言ったよね。


今回はここまでにしよう。











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8.創造神は時空的無限者

2018年03月16日 | 安全なキリスト教の学び方







しばらくお休みしたね、りんたろうくん。

旅の話はあとにして、これまでを少し思い起こそう。

在物神イメージには最初から「じ~ん」とくる感慨・実感が伴っていた。

対して、創造神イメージは理念であって、最初は実感はともなわなかったよね。

だが、それに理念(言葉)が追加されていく。

それによって実在感が現れ、増していく。

創造神はそいう神イメージだったよね。





<理念は理屈を造っていく>


今回はその続きだ。

創造神イメージは理念だ。

そして理念は他の理念とつながって理屈(理論)を造っていく。

理論が増えるにつれて、神イメージは具体化していく。

こうして人は創造神という「神を知っていく」ことになる。





<被造物が自分を知ることを喜ぶ>


少し先走った余談をいうと・・・、創造神という神は、自分が造った被造物が~とりわけ人間が~「自分を知ってくれる」ことを喜びとする神だ。

聖書メッセージではそうなっている。

それは我々の常識で考えてみても、納得いきそうなことだけどね。

「被造物が、造ってくださったご主人様を知らないで生活していたら、創造神も面白くない」もんね。

がとにかく聖書を全体的に概観すると、そういう創造神像が見えてくるんだ。

だがそれは先の話だ。 本筋に戻ろう。







<存在空間に限りが有れば>


今日は、創造神という神がどういう神かを示す理屈の一例を話そう。

前に、「創造神は空間的無限者」という話をしたね。

もし、有限で存在範囲に限りが有るのなら、その外側のモノは「オレが造った」とは言いがたい。

だから、「万物の」創造神というのなら、空間的に限りない広がりを持った「空間的無限者」のはずだ~と。



   


<存続時間に限りが有っても>


そして時間についても、同様なことが言えそうなのだ。

まず、過去から。

創造神がもし、無限の過去から存在していないのなら、それは「ある時点から存在し始めた」ことになるだろ?

だったら、それ以前に存在した可能性のあるものに対しては、創造神は「オレが造った」とは言いがたいはずだ。

だから「万物の」創造神は、無限の過去から存在していて、初めて筋が通ることになるんだ。


+++

未来についても同じだよ。

もしも未来のある時点で存在しなくなるのなら、それ以後に存在する可能性のあるものについては「オレが造った」とは言いがたいだろう。

だから、「無限の未来に渡っても」存在するのが道理となる。






<だから時空的無限者なのだ>


この無限の過去と無限の未来をあわせると、創造神は時間的にも無限の長さで存在する、時間的無限者となるだろう。

そしてそれを空間的無限者とあわせると、「創造神は時間空間的無限者」のはず~ということになる。

今回はここまでにしておこう。









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三日ほどお休みします

2018年03月12日 | 安全なキリスト教の学び方







3~4日、旅行に出ますので、


投稿を休ませていただきます。











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8.創造神宗教

2018年03月11日 | 安全なキリスト教の学び方





前回は在物神宗教だった。

今回は、創造神を神イメージとして活動する宗教を考えよう。

こちらは創造神宗教と呼ぼう。





<対極的な認知構造>

創造神は多くの点で在物神と対照的だ。

まずそのイメージは、人間は外から理念として与えられる。

最初は在物神のような「ジーンと感じる」実在感はゼロだ。

+++

そして在物神を知らせるための理念(言葉)がメッセージとして追加されていく。

こうして知識が増すにつれて、実在感が増していく。

実在感を得るプロセスが正反対なんだね、在物神と。






<創造神自らが手がかりを与える、という建前>


メッセージを与えるのは、創造神ご自身となっている。

そのあたりはこうなっている。

古代イスラエル民族に、超霊感者が周期的に出た。

そして、創造神と自称する存在が、彼らに幻、~映像と音声~でメッセージを送る。

そのときその存在は「私は万物の創造神」だと自ら名乗る。

超霊感者はそれを信じて受信し、メッセージ内容を「言葉で」書き留めた。

そしてイスラエル民族もメッセージは創造神からのものと信じ、その文書を民族をあげて保存した。

受信メッセージを中心にした文書は「聖書」として残ってきている。






<「知る」につれて実感は増していく>


つまり~

創造神イメージは、実感も何もないところに、言葉でもって理念として与えられた。 

⇒ 理念は「聖句(聖書の言葉)」でもって次々に追加され、関連事項の情報が増えていく。

⇒ 人間はそれを手がかりにして、「知っていく」・・・これが創造神だ。

+++

そして~

知ると共に、実感も増してくる。

さらに~

その実感も、単なる「ジーンと感じる」ていどの実在感に留まらない。

⇒ 知る度合いが増えると、「しるしと不思議」~英語では「サイン・アンド・ワンダー(sign and waonder)~が現れる。

⇒ こうして、物質を認知するとき以上の実在感(リアリティ)に至る。

・・・夢のような話に聞こえるかも知れないが、創造神の認知は、そういうプログラムになっている。

今回は、ここまでにしよう。








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7.在物神宗教

2018年03月10日 | 安全なキリスト教の学び方







今日は在物神を神イメージとして活動する宗教を考えよう。

名付けて在物神宗教だ。






<フィーリングは理念には展開しない>


前に言ったように、在物神は「神秘的な感慨」として意識される。

感慨は英語で言ったらフィーリングだ。

日本語で言い換えたら、感情であり、情緒かな。


+++

そして感慨は神の理屈は産み出さない。

「ジーンと感じる」それだけのものだ。

だからこのイメージには、人は短い時間で飽きる。

飽きるとその物質から離れる。


だが、しばらくすると、また神秘的な感慨が欲しい気持ちになる。

するとまたその物質に対面して神イメージを味わう。

こういうことを繰り返すのが、在物神宗教の特徴だ。





<彫像を造る>

しかし、人は同時に、その感慨が強くなることを望む。

すると、ある人がその神イメージを像にしたりもする。

石や木材などで彫像を造る。

すると、その神は形をイメージしやすくなる。

人の形の像を造ると、擬人化のイメージも得られやすくなる。

こうして神イメージを強めようとするのだ。





<神の家(神殿・社殿」)をつくる>



イメージした神が住んでいる、とする建物を造るのもそういう工夫だ。

建物の中にいるとなれば、それは神イメージが擬人化されて想像されやすくなる。

建物を二重構造にして、一般人が参拝する表広間と、その奥にある奥の院を造るともっと効果的だ。

一般人は直接神様には参拝できないが、奥の院に入れば参拝できるとすると、また、実在感が増す。






<神官を造る>


人はさらに、この神に「特別に通じている」というイメージの人間をも造る。

そして彼だけが一般人より優れて神と交信できる人、として彼を神官とする。

彼は常勤して、一般人と神との仲介をしている、という存在になる。

こうすると、神イメージはまた実在感を増すだろう。



+++


他にも人間は色んな手段を考案する。

がとにかく、感慨の神は理屈に展開することがなく、「ジーンとした実在感」にとどまる。

人はこの印象を強くしようとして様々な演出手段を考案していくことになる。

これが在物神宗教の特徴だ。









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