鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

(臨時版)~福音メッセージは二階建て~

2014年09月21日 | 聖書と政治経済学




ここでまた、このブログ「鹿嶋春平太チャーチ」の全体像を示しておきたいと思います。

チャーチですから、その本道は福音のメッセージを発信することにあります。

いま論じている「戦争発生のメカニズム」は側道です。
本道を進む時に、精神に攪乱要因をもたらす問題に、理解を提供しています。

理解は心を静めるのです。

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本道の福音(よき知らせ:グッドニュース)メッセージは、二階建てになっています。




<福音の一階>

一階は、自分個人が「恵み」を受ける方法です。
これは「イエスに頼る心を持つ」だけです。

なぜそうなるかの知識は漠然としていていいです。
漠然としたままで、「今の世も、死後の世も」すべてイエスに頼る・・・それだけでいいです。

不思議なことに、それで心の深い平安が体験できてきます。
物質的、経済的な環境も好転していきます。

これは福音の神秘です。
神秘というと、感情的なものだと思えてきますが、神秘です。
神秘がなかったら、話は福音でなく科学になってしまいます。

神秘主義は避けねばなりませんが、神秘は福音の必須要素です。




<福音の二階>

二階は、福音の一階のメッセージを他者に発信する際に必要な知識です。

イエスに頼る心を持つと、福音の恵みが体験できていきます。
すると人の心には、この喜びを愛する他者にも持たせたい~との思いが発生することが多いです。

その際には、一階のメッセージを超えた知識が必要になってきます。
発信を受ける人の心には、受け入れるのに、多くの障害があるからです。


+++

我々は、生まれて以来多くの事象を五感で経験認識してきています。
そのいくつかをまとめて一般化し、一般論的な知恵としてもってもいます。
科学認識の成果である医学知識も持っています。

それらとの関係が、心の中でつかないからでしょう。
それらの、我々が既に持っている五感ベースの知識との繋がりが、つかないのです。

関係がつけられない情報を受け入れたら、意識は分裂気味になり、心の安定が崩れます。
だから、まずはとにかく、否定しておくしかない。
そういう反応が心理に起きて、一階メッセージを肯定的に受け入れられないのです。





<幼な子のように>

このことにつき、イエスはこう言っています。
彼が「父」とよぶ創造神に語りかける中でこういう旨のことを言っています。

「父よ、あなたはこの真理を、世の知識が豊かな者ほど、わからないものとされました。
幼児のように、知識のないものほど、わかりやすいものとされました。
あなたのなさったのは、何と妙(たえ)なることでしょうか」~と。

そして、イエスはこういってもいます。
「結局、幼な子のように受け入れる者が、最も救われやすいのだ」~と。




<神学>

だが、神秘の世界のメッセージは、「見えない世界」の話です。

ところが今述べたように、現実に我々は生まれて以来、
五感経験をベースにした知識、すなわち科学的知識を蓄積してきています。
これとの関係をつけないことには、われわれの「知性」は納得しません。


そこで、発信者たちは、既成の経験知識との関係をつける知的作業を、自然にするようになりました。
これが神学です。

英語ではセオロジー(theology)です。
これは学問科学でいう「理論(theoly)という言葉の語源にもなっています。

鹿嶋は、この領域の知識のためにたくさんの言葉を費やしているわけです。
それに「側道」情報を添えている。

以上がこの「チャーチ」の全体像です。
これを意識におきながらお読みいただくと、このブログの理解は飛躍すると思います。






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35 <戦争発生のメカニズム>2~獣性は上昇する~

2014年09月18日 | 聖書と政治経済学



人の獣性は、平時には知性のコントロール下にあります。

だが、それは容易に上昇もしやすいものです。
上昇して、知性の上位に立ってしまうこともあります。

いわゆる「喧嘩早い」人というのは、この獣性上昇が比較的容易に進んでしまう人でしょう。
また、いわゆる暴力団員になる人も、比較的獣性が上昇しやすい気質の人が多いでしょう。
彼らが一般人を脅す時には、この獣性上昇の容易さを示唆して恐怖を与えるのでしょう。

だが、程度の差こそあれ一般人の心にもこの性質は存在しています。


               






<戦時体制下での獣性上昇>


国が戦時体制に入ると、その中にいる国民には獣性上昇の力が加えられます。

たとえば、人民は、昔で言う赤紙一枚で徴兵されます。
彼らは戦場に兵士として送られる予定で、兵舎で訓練されます。

第二次大戦中の日本の兵営では、古年兵が夜ごとに初年兵を並ばせてビンタをしました。
これには、古年兵が加虐趣味を満たす動機もあります。
新人時代に先輩にやられたことを、新たな初年兵にやって気を晴らす動機もあるでしょう。

だがそれは、初年兵の心にいち早く獣性が浮上する慣性を形成する効果も発揮しました。

戦場の前線現場では、敵を殺さなければ殺されます。
その際、知性が「相手も父母がいるだろう」、とか、「妻子がいるだろう」、とか思ったら殺せません。
獣性が上位にきていないと殺せないのです。

知性はそれを悲しむでしょうが、前線に出る兵隊にはそれをさせねばなりません。

+++

知性の納得抜きで夜ごと殴られると、初年兵の獣性も上昇が容易になっていきます。
獣性が刺激を受けたら速やかに知性の上に浮上しやすくなるのです。
こうすると初年兵は、戦場で比較的知性との葛藤に苦しまずに敵を殺せるようになります。

ヒョウがシマウマをくい殺すような、殺戮行為が自然に出来るようになります。





<極刑にしてください!>


日中戦争で日本は敗戦国となりました。
中国大陸においても終戦後、多くの日本兵がは戦犯として裁かれました。
かつて、中年の日本兵が中国での法廷で裁かれた場面の記録フィルムが、テレビ放映されたことがあります。

中国人の老人が証人として登場し、当該日本兵の残虐行為を涙ながらに証言しました。
突然家に入ってきて、無抵抗な息子夫婦と孫を家畜を殺すように斬り殺した、と。

被告の日本兵士は、法廷でその行為を悔い悲しみました。
自分がなぜあのときそんなことを平気で出来たかがわからないままに、「私を極刑にしてください!」と絶叫していました。

戦の間には彼の意識は獣性主導になっていたので、自然に殺せたのです。
そして終戦で捕虜となり、もう殺し合わなくていい状況におかれました。
すると彼の獣性は下位に沈み、意識が知性上位にもどりました。

獣性上位にならねば、国民としての役目を果たせないところに戦争の呪いがあります。

(続きます)








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34 <戦争発生のメカニズム>1

2014年09月04日 | 聖書と政治経済学





このブログ「鹿嶋春平太チャーチ」のチャーチは教会です。

チャーチでの活動には本道があります。
それは「霊のいのちの回復」活動です。




イエスは~「人間 = 肉体 + 霊(霊魂)」・・・であることを明確に示しました。

肉体は短期間に死んで消滅します。
霊は永続します。

~人はまず自分の霊魂を知るべきである。
霊魂の喜び、祝福を優先的に求めるべきである。

なのに人は肉体だけ考えて、霊のことを考えない。
霊を考えねば、死後の永遠なことを考えない。

~こう指摘して、イエスは霊が祝福を受ける方法を人間に提供しました。






~創造神は今の人類の祖先アダムを創り、その中に「いのちの霊」を吹き込んだ。
かくして人は、創造神と直接交われる存在になった。
これを妬んだ悪魔は、その交信の道を、切ってしまおうと誘惑し、そして、成功した。

もう「いのち」という霊のエネルギーは、人の霊に吸収・充電されなくなってしまった。
交信のパイプを切られた人間の状態が「罪人」である。

これは道徳的な罪をいうのではない。
霊の罪は人を根底的に殺す。

「罪の報酬は死」、という。
人間は創造神の「いのちエネルギー」が入らなくなり、死んだのだ。

イエスはそういう人の世に来られて、もう一度、通路を形成してくださった。
人間は「罪によって死に、イエスによって再び生きる道を与えられた~。

+++

~聖書はそれを証言しています。

その証言を解き明かし伝える活動が「チャーチ」の本道なのです。






それからしますと、「聖書と政治経済学」の話は、これはもう「側道」です。
政治経済学は、人間の肉体の生命が安楽の内に全う出来るすべを考えます。
政治経済学の知識はその成果なのです。
それに限らず、医学、物理学、化学、法学などの学問(科学)というものは、
みなすべからく肉体が生命を安楽に全うするすべを探求する知的活動です。

ところが情報化時代になって、この側道の方のトラブル情報が大量に流通してくるようになりました。
すると人は側道の事柄にわずらわされて、「霊のいのちの問題どころでない」、という心理になりがちです。

鹿嶋は、この「側道の問題」にある程度の心理的解決を提供する必要を感じました。
そこで、政治経済学的問題への解説を提供しようとしてきました。

しかし、チャーチが本道を進むべきことに変わりはありません。
そのために、ここで最大の側道問題に理解の筋道を与えておいて、本道に戻りたいと思います。

人間の肉体生命の安楽な全うを妨げる最大の要因は「戦争」です。
昨今、集団的自衛権の問題を初めとして、戦争への危険の増大が叫ばれるようになっています。
そこでこの戦争発生に関する一つの理解を提供して、読者諸氏の「世の思い煩い」を軽減できたらと思います。






<戦争発生のメカニズム>


戦争を発生さす誘因は複雑です。

だが、その基本形は昔の部族国家間での衝突・紛争にあります。
そこでこれを素材にして、人間の戦争心理を考えることから始めようと思います。

近代の国民国家間の戦争はそれが複雑化したものです。
そこで古代の部族間の争いを、人間の個人心理を基底において考える。
そうするとわかりやすくなると思います。





<動物的本性と知性が併存>






人の意識は、大きく分けて、動物的本性と知性とからなっています。
心理学者マズローは、有名な欲求五段階説を残しました。
彼は人間の欲求を生理的欲求と精神的欲求との二つでとらえることから思考を開始しています。

生理的欲求とは、食欲、睡眠欲、性欲など、および、安全欲求(身の安全を求める欲求)です。
これは動物的本性に対応しています。

精神的欲求とは、愛情欲求、尊敬欲求、自己実現欲求などです。
これは知性に対応しています。

要するに、人の意識は肉体的本性から発するものと、知性活動から発するものとからなっている~というのがマズローの基盤見解です。

鹿嶋はその認識は妥当だと思っています。





<動物的本性には獣性が含まれる>

そして鹿嶋は、この動物的本性には獣性が含まれているとみています。
人の意識には間違いなくこの性質が存在するようなのです。

獣性の典型は、アフリカのヒョウやライオンがシマウマを襲う行為にみられます。
彼らはシマウマなどの群れを追いかけ、群れから遅れたものにかみつき殺し食べます。
そこには殺されるものへの同情や哀れみは皆無です。

そして人間にもこのたぐいの心理本性があるのです。

我々一般人には、それを直接観察する機会はもてません。
特に、平和の時代には、それが発露した姿を現実の中に観察できる機会は日常的には少ないのです。

だが、創作劇の中では描かれています。
かつてのシリーズテレビドラマ「必殺仕置人」がその一例です。
そこで正義の仕置き人が悪代官や悪徳商人を殺す場面に、人の獣性がリアルに描かれていました。

仕置人が裏社会でなすお仕置きは、毎回クールそのものです。
これら悪者に対する憐憫の情などは、みじんもありません。
人間にも、獣性があるのです。






<相手の獣性に怯えて攻撃に突入>

獣性はお互いによく知り合っている人間同士の間では、知性の上位に来ることは通常ありません。

だがよく知らない相手に対してはそうではない。
相手の心の中で獣性が知性より優位になって自分を攻撃してくる可能性を感じて、恐れを抱きます。

古代には、有力者の家族は大家族でした。
その有力家族が他の家族を従えて部族を形成しました。
これが、家父長が生殺与奪の権を持ったり、闘争集団を従えたりして国家の形態をなしていました。

こういう部族があちこちに出来ました。

生産力の弱い時代です。
みな飢餓の危険の中で生きています。
それ故、部族がより安定的な食生活を求めて移動することも多くありました。

すると他の部族に接触することも起きます。
彼らは互いに、相手の獣性優位の行動に恐怖を抱きます。
これが長引くと、このテンションに神経が耐えられなくなます。

そこで、「やられる前にやってしまおう」、という心理に自然になります。
そう考えることによって、テンションの苦痛から解放されようとするのです。
その結果部族間戦争があちこちで起きました。

これが戦争勃発の基礎メカニズムです。

+++

有力部族が他部族を従えると、今度は、各地に小国家が出来ていきました。
日本の戦国大名国家や欧州各国での諸侯国家がそれです。

これら小国家のあいだにおいても、上記と同じ原理で戦争が起きました。
人間社会は、基本的に戦争が起きやすい仕組みになっているのです。


(続きます)








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