Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

大雨・洪水警報

2014年06月06日 20時42分05秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 講座に出席するために家を出ようとした9時半過ぎから強くなった。昼過ぎに横浜駅西口から家に向かうときの雨は強弱の波があった。
 17時過ぎからは、大雨警報が出て、さらに18時過ぎには大雨・洪水警報に変わった。強風・雷注意報は引き続き出ている。雨は強弱の波が無くなり、強いまま推移している。若葉が間断なく音をたてている。昨日梅雨入りと云われたばかりなのに、梅雨末期の荒れた雨を思い出す。

 今日のこの雨の感じをどのように表現したらいいのか、と考えてみた。暗くて陰鬱な感じがまず浮かんだ。しかし同時に、透明で体から溢れるように漏れ出てくる水が、日の当たらない洞窟の中に吸い込まれていく感覚にも襲われる。

★抱く吾子も梅雨の重みといふべしや  飯田龍太
★荒梅雨や山家の煙這ひまわる  前田普羅
★梅雨の机上ペン一本が不逞なり  大山安太郎
★梅雨深しみどりの卵孵りさう  吉田晶二
★梅雨深し登山ナイフの錆を研ぐ  庄司猛
★ぎこちなき父の軍服モノクロの梅雨  藤井誠三
★青年の気儘な背伸び梅雨の街  藤森純
★関ヶ原空の底からさみだるる  屋久島千寿



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本日からの講座

2014年06月06日 16時25分37秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 本日から始まる講座は、「山と日本人(カミとホトケの民俗学)」(講師:佐野賢治)。宮崎駿の「もののけ姫」を枕に樹霊信仰を「照葉樹林文化論」の立場から解説。佐々木高明、中尾佐助などの先人の名前も出て来て、私にはとても親近感のもてる内容であった。
 これからの講義では、柳田国男、宮田登、折口信夫などの論に触れながら、また東北の飯豊山地の修験の信仰に触れながら、仏教と稲作のアジア文化に言及するらしい。さらに女性と山の神との関係にも及ぶらしい。
 現在、法律が制定しているにもかかわらず国会議員が単一民族論を声高に唱えたり、「ヘイトスピーチ」が大手を振っている状況に対して、他民族との共生を力説されていたことにも親近感を持った。
 これからの少子高齢化、過疎の進行、人口の急激な減少、労働力人口の減少などを控え、他文化・他民族との共生は不可欠である。民俗学の豊富なフィールドワークに基づく講義となることを期待したい。




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