作業を中断して、ちょっと寄り道。
昨日俳句をいくつか記した中に日野草城の句を1句挙げた。復本一郎は「誰も詠み得なかったエロティシズムの世界を構築し得た」と評している。今回はそのような句以外にもある好きな句で夏の句を5句ほど。
★仰臥して四肢を炎暑に抑へらる
★夏の闇高熱のわれ発光す
★炎天に黒き喪章の蝶とべり
★日盛りの土に寂しやおのが影
★ながながと骨が臥ねてゐる油照
自分の身体を客体視して詠むことのできる人のようだ。また自分の身体が周囲の環境に融けていくような感覚を持っている人でもある。3句目は自分の身体感覚ではないが、浮遊する蝶に自分の身体感覚を同調させているようにも解釈できないだろうか。
このような身体感覚を私も時々経験する。自分の身体をどこかで持て余している感覚でもある。この感覚の延長線上に「エロティシズム」の世界も構築できるのではないか。

人気ブログランキングへ
昨日俳句をいくつか記した中に日野草城の句を1句挙げた。復本一郎は「誰も詠み得なかったエロティシズムの世界を構築し得た」と評している。今回はそのような句以外にもある好きな句で夏の句を5句ほど。
★仰臥して四肢を炎暑に抑へらる
★夏の闇高熱のわれ発光す
★炎天に黒き喪章の蝶とべり
★日盛りの土に寂しやおのが影
★ながながと骨が臥ねてゐる油照
自分の身体を客体視して詠むことのできる人のようだ。また自分の身体が周囲の環境に融けていくような感覚を持っている人でもある。3句目は自分の身体感覚ではないが、浮遊する蝶に自分の身体感覚を同調させているようにも解釈できないだろうか。
このような身体感覚を私も時々経験する。自分の身体をどこかで持て余している感覚でもある。この感覚の延長線上に「エロティシズム」の世界も構築できるのではないか。

人気ブログランキングへ