Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

パソコンのご機嫌が悪い

2017年08月11日 22時54分55秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
一太郎が起動しなくなった。しばらくはパソコンと格闘しなくてはいけない。
この記事はスマホから操作している。とても操作しづらい。
もしもパソコンが壊れてしまったらという、恐怖心が頭のなかを占領している。

間もなく8月15日

2017年08月11日 20時10分31秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 本日の最高気温は15時直前の24.0℃であった。終日雨模様。15時前に雨がいったん上がったのを利用して横浜駅まで歩いてみた。途中の国道はお盆休みということで、いつもよりも車の数は少なかった。正月三が日とこのお盆の時期だけこの国道は車の数が少なくなる。

★割箸の割れのささくれ敗戦日     辻田克巳
★敗戦日少年に川今も流れ       矢島渚男
★濡縁のとことん乾く敗戦日      宇多喜代子


秋の蝉

2017年08月11日 10時26分56秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 気象庁のデータを見ると本日の最高気温は昨晩1時前の23.2℃の表示のままとなっている。現在もその程度の気温なのであろう。
 そして昨晩からの弱い雨が続いている。この雨の区域は神奈川県内では横浜・川崎・横須賀のごく一部にかかっているだけであるが、停滞している。私の住んでいる地域だけが降っているとすら思えてしまう。
 長雨と気温からは梅雨の時期かと思ってしまう。これに紫陽花が咲いていれば間違いなく梅雨である。
 小雨なので蝉が控え目に鳴いている。弱々しく聞こえる。しかし季語はすでに「秋の蝉」である。

★やがて死ぬけしきは見えず蝉の声    芭  蕉
★蝉鳴けり泉湧くより静かにて      水原秋櫻子
★聞くうちに蝉は頭蓋の中に居る     篠原 梵
★秋の蝉高きにありて愁ひあり      柴田白葉女

 第1句、死は常に突然である。それは人間に限ったことではなく、動物全体に言えるのではないか。小さな動物ほど、小鳥や昆虫・小魚ほどその死は突然である。彼等が個体として死を自覚しているか、認識しているか、それは人間にはうかがえない。それゆえにといったらいいのか、その死は美しさと裏腹である。
 第2句、泉が滾々と豊かに湧き上がるように、蝉の声は膨らんでくる。1匹が鳴き始めると次第に周囲の蝉を引き込んでやがて庭の一角、ひとつの山全体が蝉の声で溢れる。その膨らみ方は動的で、かつ「静かに」という形容がピッタリである。
 第3句、蝉の声は同じ繰り返しである。だから脳内に居ついてしまう。ごく自然に。雨などがふと強くなって蝉が突然鳴き止んでも、頭の中では蝉の声が居座っていることがよくある。これがしつこくて厭わしい、という人もいれば、好ましい記憶と結びついている人もいる。
 第4句、秋となると蝉の生も切羽詰まってくるように思える。短い最後の生の輝きが、弱々しく感じてしまう。個々の蝉にとっては鳴き始めたばかりなのかもしれないが、全体としては鎮まる傾向として哀愁を誘う。