「病葉(わくらば)」という季語がある。歳時記によると「青葉のころ、病害虫や風通しの悪い樹木から赤や黄に変色して朽ち落ちる葉のこと。万葉集に既出の古い言葉」と定義されている。
恥ずかしながら私はこの言葉を誤って理解していた。夏の暑い盛りにいち早く日焼けして変色して落ちてしまう葉、のことだと理解していた。だから晩夏から初秋にかけての季節感があると感じていた。
4~5年前に初めて真の意味を教えられた。
★すずしき日わくらば街にちりとべる 石田波郷
★病葉のひとつの音の前後かな 阿波野青畝
★病葉落つ輪廻をひとつ終えし夜に 庄司 猛
★病葉や苦衷語らずまた問わず 永峰久比古
恥ずかしながら私はこの言葉を誤って理解していた。夏の暑い盛りにいち早く日焼けして変色して落ちてしまう葉、のことだと理解していた。だから晩夏から初秋にかけての季節感があると感じていた。
4~5年前に初めて真の意味を教えられた。
★すずしき日わくらば街にちりとべる 石田波郷
★病葉のひとつの音の前後かな 阿波野青畝
★病葉落つ輪廻をひとつ終えし夜に 庄司 猛
★病葉や苦衷語らずまた問わず 永峰久比古