午前中家でもたもたしていたらアッと気付いたら昼になっていた。
いけない、といそいそとにかく家を出る。
でも、今から映画を見るというのも中途半端だなあと思ったら、京都に出てみることにした。九条大宮、いわゆる東寺の近くの映画館みなみ会館だ。
ここの映画は大阪のミニシアター流れで来ていそうだ。ガーデンとかシネリーブルで見逃したのがよく架かっている。それはそれで結構便利だ。
今日はベルリン映画祭グランプリ . . . 本文を読む
ソクーロフ歴史帝王シリーズ、本国レーニンの晩年の一日。相変わらず緩やかなカメラワーク。酔いそうなぐらいゆるりと左右に動く。「天皇」で見られた俯瞰的なカメラ位置ではなく、あくまで横からの普通の人を映した目線である。人間天皇、すなわち革命家レーニンの残酷なほどの人間描写である。
色は何かフィルターをかけたような牧歌的な色彩で、自然の営みが美しい。だが、美しすぎるほど透いていて、この世の景色では決して . . . 本文を読む
モンゴルの映画であることぐらいの知識しかないままこの映画を見たが、なかなかどうしてしっかりと骨格のある見事な映画であった。
冒頭の子供同士の喧嘩、父親が二人いてと近所の子供に揶揄されて喧嘩する男の子とそれを止めに入る母親、そして静かにテントに入り流す母親の涙。何か、母親が淫らなのかな、とそんな勘繰りを馬鹿馬鹿しくしてしまった我輩でありましたが、その理由はラストまで封印されることになる。そんな、構 . . . 本文を読む
韓国映画では珍しいオバカさんハイスクール映画でございます。というか、アメリカではこの手の映画は多いけれども日本でも稀有ですよね。
だから、最初から馬鹿馬鹿しいと思っても、この映画の場合は変に構えないで滅茶くつろいで見る必要があります。くつろぎすぎて困ることは一切ありません。この映画の場合は足をだらしなく投げ出して見る必要があるのかもしれません。
貧乏神も可愛いし、援交もこんなエンコーだったら悪 . . . 本文を読む
ギドクの初期作品とは言っても既に「鰐」等の秀作を発表しているわけなので、何だか後戻りしているような気がした。長廻し、即興的なハナシの繋ぎ等見るべきところはあれど、いかにも若い、否青いといってもいいかな、悪く言えば学生の卒業映画風でもある。
まず、ギドクの作品に漂っている心情という観客と共有できるものがほとんど感じられずエンド。僕はこれは何事ぞ、とおののく。
思いつきというのでもないが、こんなの . . . 本文を読む