ポランスキーの、あのディケンズの名作の映画化(今まで名匠が何回も映画化しているのに、、)である。
で、見終わってから一番思ったのは、この映画のテーマがどこにあるのか分からないということであった。
恐らくディケンズは社会の底辺層へのたゆまない愛情と危惧、また絞首刑さえ見世物的に楽しもうとする民衆への断罪あたりがテーマなのだろうが、ポランスキーにかかってはそれは一切なく、見事に均等な演出振りなのだ。流麗な演出なのだが、匂いがまったくない。初期にあったような血のイメージも消失している。退屈さはないけれども、それでも優等生的な映画に仕上がっていることが僕には苛立つ原因となっている。
映画というのは文学をただそのまま映像化すればいいというものではない。映画化した時点で文学とまったく違ったテーマがあってもまったく問題ない。むしろそうあるべきなのだ。
この心の高揚がまったくない映画というのは、いくら演出が緻密であっても僕は認めない。
映画とは何なんだろう。
映画とは僕たちの心の息吹ではないのか。
ポランスキー、なぜこの映画を作ったのか、僕たちに教えてほしい。
***
で、見終わってから一番思ったのは、この映画のテーマがどこにあるのか分からないということであった。
恐らくディケンズは社会の底辺層へのたゆまない愛情と危惧、また絞首刑さえ見世物的に楽しもうとする民衆への断罪あたりがテーマなのだろうが、ポランスキーにかかってはそれは一切なく、見事に均等な演出振りなのだ。流麗な演出なのだが、匂いがまったくない。初期にあったような血のイメージも消失している。退屈さはないけれども、それでも優等生的な映画に仕上がっていることが僕には苛立つ原因となっている。
映画というのは文学をただそのまま映像化すればいいというものではない。映画化した時点で文学とまったく違ったテーマがあってもまったく問題ない。むしろそうあるべきなのだ。
この心の高揚がまったくない映画というのは、いくら演出が緻密であっても僕は認めない。
映画とは何なんだろう。
映画とは僕たちの心の息吹ではないのか。
ポランスキー、なぜこの映画を作ったのか、僕たちに教えてほしい。
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