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パリ、恋人たちの2日間 (2007/仏=独)(ジュリー・デルピー) 65点

2008-05-29 15:48:57 | 映画遍歴
それにしても、会話の機関銃が続くことよ。アメリカとフランスの文化論といったものが日常会話でまくし立てられる。最後までそれに終始しほとほと疲れ果ててしまいました。

実は僕はジュリー・デルピーを見に来たのでありました。彼女の愛くるしい美貌は世界を捜せどそうないはず。それを信じて映画館に参りましたが、意外や中年女性の風格がどっしりとした太ももに現れており、相手役の男性俳優も何やらアラブ風の容貌であり、いつも彼女の映画に流れていた爽やか風はどこ吹く風。

我々日本人にとってフランスとアメリカとに違いなんてそう興味がないわけで、特にこの映画で表出されているアメリカ人は、空港で団体で並ばれているのがうっとうしくなり、列から彼らを追い出すために嘘を言って、追い散らしたり、フランス料理が駄目で、ハンバーガーを購入しようとするが、そこでフランス語しか離せない売り子に腹を立てたりする。

まあ、いかにも類型的過ぎるアメリカ人であることか。というか、かなり馬鹿さ加減を強調しすぎじゃないか、なんて思ってしまう。下ネタでの文化論も結構あるけれど、何かこういうテーマで2時間画面を見続けるには僕はそれほどの余裕があるわけではありません。本であれば、すぐ閉じてしまうでしょう、、。

でも、久々のデルピー主演ということで、画面だけでも見続けようとしましたが、35歳の役柄だったが、そうは見えず随分立派になってしまったなあ、とがっかりしたのも事実であります。

ということで、珍しく目を瞑っていた時間も多かった映画なので本当の評価は下せないかもしれませんが、フランス人にはある程度面白く感じる映画だと言えるような気もしますが、かなり退屈してしまったのは飽くまで僕の教養的な欠如が物語っているものだと自戒します。題名からは伺える甘いイメージはこれっぽっちもこの映画にはありません。作ったデルピーは嬉々してるんだろうけどなあ、、。

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