総勢15人の大所帯。しかも全員にまともな役とセリフを、という信念があったのかどうか分からないが、ほぼ均等に配されていたように思う。
これはなかなか演劇を作る上で基本的な部分だが、難しいところだと思う。でもこれをクリアしたね。河波哲平さん、あっぱれです。
突然夫婦危機を迎えた3人家族。母親を亡くし父親が再婚しようとする息子から見た父親と女性。この二つの家族像がこの劇の根幹をなす。そこに劇中劇が始まりこの劇のテーマも膨らんでいく、、。
この劇は大勢の俳優陣の場面転換等の処理方法が抜群にうまく、感心する。だらだらすることなくてきぱきと劇が進行する。劇が面白い証拠である。
この劇団は集団の時の演技がいいんだよね。ラストの写真撮影なんか、とても映画的で、なんか泣けちゃったよ。
ただ、夫婦がなぜ別れるという話になったのか、また、母親を亡くして5年とはいえ、息子がまだややこしい心情なのに、結婚を急ぐ父親と女性の気持も少々不明確。特に女性は息子を敢えて呼び捨てにしている。
何か、作者の意図もあるのだろうが、世代が違うのだろうか、僕にはちょっと分からなかった。
でもそれ以外は全然素晴らしい。センスの感じられるいい演劇でした。
劇団白の鸚鵡は大阪芸術大学系の劇団なんですね。アカルスタジオで6/2~6/4にする『盗みは夜半の月のように』は観にいけるかなぁ。。
劇団ZTON『しぐれ-shigure』に劇団SE・TSU・NA『語り部たちの夜-空-』もあるし。。
白の鸚鵡も昨年から気になりつつも行けずで。。「エルドラドを探して」で2016道頓堀学生演劇祭最優秀劇団賞と最優秀主演男優賞(河波哲平)、最優秀助演男優賞(矢野渡来偉)を取ってるんですね。。元インカ帝国好きからすると 「エルドラドを探して」という題名は魅力的でした。しかしハシゴの関係かなぁ。。行けず仕舞いで。 今回は芸創なので行きやすかったはずですが
VOGA『Social talk』
立命館大学ミュージカルサークル『レ・ミゼラブル』
FSアカデミー×アカルスタジオ「おばけ少女スピカ~黒猫と屋根裏部屋の秘密~」
の結果に。雪も降って交通機関が乱れたりとかね。
予定していた四方香菜Produce「ガウデンテVolta ~私の守りたかったメロディ~」は外し神戸大学演劇部自由劇場創部40周年記念OB・OGオールスターズ!?『超能力バトルスペクタクル 探偵Mr.グリーン』と共に予備役に(笑) 「おばけ少女スピカ~黒猫と屋根裏部屋の秘密~」と他のと入れ替えても良かったかも。まぁ、役者さんと話せたので良かったのですが。。