クリスティの名作で映画化もされた有名な作品である。もち、犯人は分かっているから僕は全く真っ白の観客向けの伏線を探す余裕さえある。
この2時間半劇はけれどクリスティの骨格を全く崩していない。セオリーはそのままにクリスティを楽しめる。これがまずこの劇の第一の成功理由だ。衣装も豪華で、女優も美しい。エンタメ演劇をを兼ね備え、ストーリーは本格ミステリーときたらこれはもう35周年のファン感謝デーに匹敵するだろう。
ただ、あれほどの女性たちを虜にするサイモン役はやはり長身の甘さが残る男優であってほしかった。そうでないとこの話の基本型が持たないであろう。これはでも過剰な要望かもしれない。
演劇を見ていてすこぶる至福の時間だった。
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