レディースディ、客席は女子高生ばかりと少々一抹の不安を感じながら見た映画であったが、それは見事的中する。
先日「君の名は」でさっぱり感動しなかった我にかなりショックを感じたものだが、この映画はそれとはちょっと違うのだ。作品の出来がかなりひどいのではないかと思うのであります。
まず、主役の二人の根本的な哀しみがまず分からない(説明がほとんどない)。(どうして二人は惹かれるのかはそれはいい。男と女はそんなものだ)火祭りだから場所は新宮なんだろうけど、その土着的な意味合いも特に触れられないまま映画は進む。神様のおわすところだけではねえ、、。
セックスシーンというのは重要である。まず、あの火祭りの夜の強姦シーン。男は上に乗ってはいるが動かず、女の体を触りもしない(2回目のシーンも似たようなもの)。これで強姦か。演出の稚拙が目立ち興醒め。
そして晴れて二人が結ばれるシーン。ところがこちらも行為の後、服を着た男女がそれらしきことを言ってるだけ。僕はおののきました。これだけ配慮される小松菜奈って、現代の聖女か。
考えれば現代版「風と共に去りぬ」バージョンなんですが、アシュレイ(重岡大毅)とメラニー(上白石萌音)がちょっとキモイ。重岡大毅はどう考えても変質者気味でどうも変(言葉でいい子ぶって、どうやらアイドルの彼にも気を使ってるようですな。意味がなさそうなバッティングシーン、カラオケなどがそうでしょうか)。上白石萌音はまあそのキモサはいい。(僕は小松より上白石の方がいいです)
そしてあのラスト、授賞式です。これはコメディか。
途中で勇気を出して劇場を出てればこんな目に合わなかったものをと、今はただただ後悔しておりまする。決して、僕の青春観がぶれているわけではないと信じたいが、、。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます