山崎豊子原作ものはそもそもエンターテインメント度もかなり高く、面白くないわけがないのである。しかしこの作品は珍しく時代性をずしんと感じる洋裁学校を扱っているので、現代人には何のことか分からないのがみそなのであろうか、、。
まあ、面白く仕上げた脚本で、まったく退屈することはないが、やはり一番目立っているのは田宮二郎のドンファン、悪徳ビジネスマンであろう。とにかく大阪弁が早く、明確で、しかも少々コメディっぽい。たいしたものだ。周囲を煙に巻くとはこのことで、あのしゃべりでしかも長身、有能、ハンサムと来れば女は次々とやられていっても仕方がないと思わざるを得ないというほどうまい。
特にラストで京マチ子が大学教授と結婚しようとするとき、暗い場所で女への真実の愛に目覚めるシーンなどはせりふがないのにうまい。こういう明暗の演技ができるというのはたいしたもので、当時本当に大物だったんだろうなあと思わせる。
洋裁学校の話なので、その服装自体にダサいものも感じるが、それはご愛嬌か。
京マチ子の結婚話を5分で翻す森雅之の大学教授のあまりの冷たさも現代だからか驚いてしまう。45年ほど前の時代の方が人間への愛に関しては優しさは今に比べて不足していたんだろうか、、。
良くも悪くも時代性を感じてしまう映画であるが、その分面白さがにじみ出ていることも事実である。
まあ、面白く仕上げた脚本で、まったく退屈することはないが、やはり一番目立っているのは田宮二郎のドンファン、悪徳ビジネスマンであろう。とにかく大阪弁が早く、明確で、しかも少々コメディっぽい。たいしたものだ。周囲を煙に巻くとはこのことで、あのしゃべりでしかも長身、有能、ハンサムと来れば女は次々とやられていっても仕方がないと思わざるを得ないというほどうまい。
特にラストで京マチ子が大学教授と結婚しようとするとき、暗い場所で女への真実の愛に目覚めるシーンなどはせりふがないのにうまい。こういう明暗の演技ができるというのはたいしたもので、当時本当に大物だったんだろうなあと思わせる。
洋裁学校の話なので、その服装自体にダサいものも感じるが、それはご愛嬌か。
京マチ子の結婚話を5分で翻す森雅之の大学教授のあまりの冷たさも現代だからか驚いてしまう。45年ほど前の時代の方が人間への愛に関しては優しさは今に比べて不足していたんだろうか、、。
良くも悪くも時代性を感じてしまう映画であるが、その分面白さがにじみ出ていることも事実である。
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