最近ずっと中山の作品を読み続けているが、初めて普通のミステリーだと感じた。今までのあの特有の熱気が感じられない。ミステリーとして凡庸であるというのではない。結構思いがけない真犯人を用意していたり、それなりに優秀ではある。
しかし、我が、ページをめくる熱量が小さいのである。あの今までの重いエネルギーはここにはない。良くも悪くも水準を行くミステリーなのであるが、、。
この小説の謎は、なぜ彼女たちが誘拐されなければならないか、ということでした。誘拐の使われたバンの運転手が男かどうかも分からないなんて、少々変だなあとは思いました。そこから少々謎も解けてきましたが、。、。
ラストは取って付けたような終わりでしたが、それでも一輪の光明が見えた素敵な感動ものでした。これが今年の作であるということは、中山は今変わりつつあるということかもしれません、、。
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