
最近本が読めなくて(いつも途中で読めなくなり断念する場合多し)これならと読み始めたミステリー。
中一の少女が主人公なのだが、その辛すぎる環境とともに文章もほろ苦い哀しさに包まれほとんど一気に読んでしまう。
弟サトルを超能力者のように描きながら、実はそうではないと後半にかけてひも解いてゆくその手綱さばきは見事というほかない。すばらしい。正月の忙しい合間に本を読むなどできなかった僕だが、この作品はそれほどすぐれたミステリーだということなのだろう。
やはり他の作家とは一線を画しているように思える作家である。また楽しみが増えた。新しい2014年の始まりでもある。
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