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博士の愛した数式 (2005/日)(小泉堯史)

2006-01-22 11:35:50 | 映画遍歴
思いがけず静かな、人生へのたたずまいを感じさせるいい映画を見させていただいた。80分しか記憶が持たないからこそ接する人は博士に対して純になれる人とそうでない人がいるんですね。
数学というより素数という素朴な凛としたハナシなので、清らかさが全編を包む。

その博士にも人間としての道を外した過去があった。愛も人間それぞれの心の中にある素数の高まりである。愛がなければ人間は生きてはいけない。
素晴らしい余韻を持って映画は終わる。静かな暖かい涙がエンドクレジットを見つめながら溢れ出る。
あんな、素晴らしい授業を一度でいいから受けてみたかったなあ。
俳優、それぞれ抑制の効いた演技で素晴らしい。吉岡秀隆、まさにはまり役でした。
小泉堯史「雨あがる」「阿弥陀堂だより」に次いでまたまた素晴らしい作品を贈ってくれた。感謝したい。
*****

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2 コメント

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Unknown (broadway05)
2006-01-24 23:35:07
ヌートリアさん、こんばんは。

小川洋子さんの原作を読んで泣いてしまったので、とても楽しみにしています。

あと、新しいユーロスペースで上映中の柳町監督の『カミュなんて知らない』も気になって仕方ありません。
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小川洋子さんの原作は、、 (ヌートリアE)
2006-01-25 20:00:22
broadwayさま、こんばんは。

この「博士が愛した数式」の原作、僕は未読ですが創作なんでしょうか、それとも事実を基にしたフィクションなんでしょうか、、。

かなりピュアな映画で僕は大好きです。

静かな暖かい涙が見終わってからじわっと流れてきたのを覚えています。

こんな映画を見たいがために映画館を回っているような気がします。

「カミュなんて~」も面白いです。ぜひご覧ください。

では。
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