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ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ(サム・テイラー=ウッド) 75点

2010-11-12 13:58:51 | 映画遍歴
青春時代はみんな行き場所も居り場所もないものなんだ。J・レノンの場合は母親の愛情に飢えていたという個別の事由はあるにせよ、みんな同じように悩んでいる。それが人生の最後まで持ち越す人もいれば、この映画の主人公のように卒業できる人もいる。人さまざまだ。

映画はよくできている。演出も緻密で魅せてくれる。彼の苦しみ、悩み、心の移ろい、すべて手に取るように分かる。でも、観客からすればいつビートルズメンバーと遭遇するのかなあ、という別の楽しみを潜ませているので、ポール、ジョージと邂逅するたびに胸は高まりました。

特にポールとの交遊は少年とは思えない大人の付き合いで彼らは最初からスケールが大きかったんだなあと実感させられました。世に言う伝記映画としても秀逸の作品であります。

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