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もう日本では見ることのできぬ自然環境、家、乗り物そして人々の心。まぶしいほど美しく、根源的な人の営みを描き切っている。
僕はもうすっかり忘れてしまっている思春期初期の子供たちから見たベトナムの田舎生活である。田園風景がとにかく美しい。日本にあったミゼットのようなオート三輪車が出て来たり、かなり郷愁をそそるシーンも多い。
こういう映画を見ると、文明って言うのは人の生活を確かに便利にはさせるが、人間はその便利さにかまけて少しずつ何かを失ってゆくものなんですね。それがよく分かる。
こんな美しい田園の地に過去15年、殺戮が繰り返され、空爆、枯葉剤などが落とされたこと自体信じられないぐらいです。そういう意味ではこの美しい映画から過去を問う反戦映画とも言えます。秀作です。
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