冒頭の金魚すくいからの映像がインパクトがあり、今回も黒澤健在かなと思ったが、、。
今回、全体に映像が緩やかですね。ピシッと決めていない。ほんわか流れてる。これで2時間を越える作品。3人の侵略者が求心力を持って集まってくる過程が面白いはずなんだが、それほど黒澤は意識していない。偶然に3人は集合したようだ。あの広い東京で。
概念を奪う、というか地球人のことを理解するために奪っているように思えたが、それが最後の結果に反映する。これは賛否両論ありそうだが、愛という人類が今失いかけているものを奪う(=知る)ことによるこの結果は、最初から想定していた重要テーマだろうから、変えられるはずもない。
もし変えてしまったら、ただのSFアクションになり下がってしまう。でも問題なのは、ラストに行くまでに黒澤にしては演出に緊張感がなかったことだ。それまでが盛り上がらないから、ラストも当然そのまま帰結する。
最近見た吉田の「美しい星」然り、日本ではこういう侵略者ものはなかなかうまくいかないのはどうしてだろう。日本人が真面目過ぎるからだろうか、、。それともコメディを理解する能力に欠けているから?(演出者を含めて)
次作に期待。
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