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2012年 映画ベストテン

2012-12-31 21:45:47 | 映画遍歴

年末に5本映画を見る。いわゆる正月映画でもあり、いつもはベストテンに入らない映画だと思ったが、今年は2本入ってしまう。ジャンニ・アメリオの「最初の人間」とアンジェイ・ワイダの「菖蒲」だ。これは最近では珍しい。ほんとに驚いた。そしてまだまだ映画は奥が深い。

洋画 1.最初の人間(ジャンニ・アメリオ)2.別離(アスガー・ファルハディ)3.サラの鍵(ジル・パケ・ブランネール)4.ポエトリー アグネスの詩(うた)(イ・チャンドン)5.菖蒲(アンジェイ・ワイダ)6.かぞくのくに(ヤン・ヨンヒ)7.ニーチェの馬(タル・ベーラ)8.ファウスト(アレクサンドル・ソクーロフ)9.桃さんのしあわせ(アン・ホイ)10.ライク・サムワン・イン・ラブ(アンバス・キアロスタミ)次点アルゴ(ベン・アフレック)

 こう並べるといわゆる巨匠の存在が光る。芸術は歳月を経過し極まってくるものなのか。ベスト1の「最初の人間」はいまどき流行らないオーソドックスな映像で、その大河のようなな歴史観、人間観はアンゲロプロスを彷彿させる。今年は洋画は豊作であった。

日本映画 1.桐島、部活やめるってよ(吉田大八)2.ヒミズ(園子温)3.キツツキと雨(沖田修一)4.アウトレイジ(北野武)5.終の信託(周防正行)6.夢売るふたり(西川美和)7.ヴァンパイア(岩井俊二)8.鍵泥棒のメソッド(内田けんじ)9.苦役列車(山下敦弘)10.あなたへ(降旗隆男)次点 ふがいない僕は空を見た(タナダユキ)

 1,2位が断トツ。ベスト1の「桐島~」は散文でさえなかなか描くことのできない、青春の一瞬の喜び・哀しみを見事醸造させた稀有な作品である。「ヒミズ」もラストは号泣してしまった。青春こそ映画に実に似つかわしい。他では北野の復活がうれしい。

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