8時間ほど映画館にいたことになる。僕の映画館史ではこの年齢にして最高記録。うーん、頑張ったぞ!
「ニーチェの馬」も驚くべき秀作だったが、この作品はカット数が驚くほど少なくほとんどが長回しのオンパレード。ワンカットの中でも冗長さを感じるのも多く、それらが半分のカット時間だったら、3時間半だから、長時間映画館にいても意外と一つの物語を見た感は強く残る。
モノクロ映像が美しくしびれる。これが芸術作品だと感じさせる作り込みである。時代設定がはっきりわからないのだが、ハンガリーという国がこれほどおんぼろでド田舎というのも時代を戸惑わせる所以でもあるか?
印象としては、タルコフスキーの水、ドストエフスキーの神の国、ハンガリーという国の魑魅魍魎、そして世界は汚辱にまみれているというペシミズムがただただ残滓となって残っている。
一見はすべき映画であります。
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