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世界にひとつのプレイブック (2012/米)(デヴィッド・O・ラッセル)  70点

2013-03-02 10:06:06 | 映画遍歴

主役の二人がうつ病だというのも現代的設定なのか。確かにちょっとしたことでお騒ぎを繰り返す男は正真正銘の病人らしき状況証拠を呈しているが、、。

女は夫を亡くした後不安定になっている。男にも初対面でセックスを持ちかけるぐらいで、それが病気のせいなのかどうかは分からない。だいたいうつ同志のカップルの、恋愛への過程をつづった物語なんだが、どうも僕にはあっけらかんと楽しめない何かがある。

何かなあ。ジェニファー・ローレンスが若く見えないこと(てっきり30過ぎかと)や女性っぽくない(体がどっしり)容貌に起因するのかもしれないが、まああまり好みでない女優さんなのである(自分勝手)。主演を張る女優ではないような気もする。(スミマセン。ものすごく男目線でエゴ丸出し、っすね。)

まあ、話としてはハリウッドで昔から語られたラブコメの域を超えないのは明らかであろうと思う。ラストの帰結も最初から分かっている感じだし、、。この映画に現代的な何かを求めようとしたら、例のうつ同士の恋愛というのが多少変わっているだけで、しかし僕にはこの部分が何か嘘っぽく思われて仕方がないのであった。

父親のノミ行為を正当化したり(大丈夫なの?)、ダンスの採点を賭けの対象にしたり(意外とスリリングでない)、また直前のウォッカ2杯も結局意味のないまま(意外と軽い作りに思える)。

父親のロバート・デ・ニーロは特に名優らしき演技をしているわけでもなし(本人のせいではないと思うが)、むしろ母親のジャッキー・ウィーヴァー の、あの特異な顔が印象に残りましたね。ブラッドリー・クーパー は少年のような心情をうまく演技しておりなかなかよかったと思います。


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