見終わってから沸々感動が広がる映画です。読後感が強く残り、原作が秀逸だと思われます。
全編をたどる子供時代からの二人だけの世界は同性愛的なニュアンスさえ覚えるほど濃密で、日々を生きるときの刻む音さえ聞こえるほど人生の叙事詩をずしずし感じる作品でした。
山を愛し、山に死すという題材は人生に例えれば、芸術に準じる人たちなども同様な生き方を奉じており、我々は文学、芸術を通してその世界を垣間見てきた。そんな強い人生へのまなざしがこの作品で強く出ていました。
あえて、スタンダードな画面に徹するなど、監督たちのこの作品へのこだわりは強く、最近の映画では内容的にもずば抜けてインパクトが強く、重要な映画であると思います。
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