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ナイト&デイ (2010/米)(ジェームズ・マンゴールド) 80点

2010-10-20 14:46:38 | 映画遍歴
アクションの常識を今でも覆そうと映画の楽しみというものを徹底的に考えた作品です。冒頭からそれは感じられる。なんと普通の旅客機なのに乗っているのは全員敵。もちろん驚くなかれ乗務員も操縦士もだ。その空中での決戦。しかし、そこに一人だけ見知らぬ美女が乗りこんでいる。

そんな謎の設定がうまい。及第点の序盤。楽しい。これは漫画だ。でもまさに娯楽映画なのだ。あり得ない話が延々と続く。まるでジェットコースターに乗っているがごとくハラハラする。しかもご両人はトムとキャメロン。何をこれ以上期待することがあるか。

しかし、冒頭の空港シーン。ロングショットでキャメロンが歩いている。でも、哀しいかなオバサン風情なんだ。いや、まさかな、キャメロンじゃないぜ。と思いつつもそれを認めざるを得ない。女優は年が怖いはずだ。彼女はまだ40前のはず。顔の皮膚が弱っており、体は丸い。可愛いのになぜだ。

大してトムは、アクションはさすがだけれど、体つきが彼も丸い。中年のもっさりガタイだ。もう40超えてるよね。(後で、50前だと聞く。)若い時のオーラがない。こればかりは演技力でもどうしようもない。考えたら観客たる僕自身もえらく年取ってるのに、スターにだけ年のことで無理言ってる。

その後、無人島なり、気づいたらヨーロッパにいたりなど、マンガ、漫画。楽しいぜ。いやなことがあってもこの映画を見ている間は忘れさせてくれる希有な映画だ。悪役の【ピーター・サースガード】もそこそこいいし、 女CIA上司もなかなかのもの。やはり演出がいいんだろう。たれてない。

まあ、こんなあり得ない話をにやにや楽しんでみているのも、映画の至福でしょう。できたらこの設定でご両人、10年前に見たかったなあ。でも考えたら『シャレード』だって、ご両人(オードリーは30半ば。ケーリーはもうちょっとで還暦)、年取ってたかなあ。映画って、だからマジックで面白いのかもしれません。僕は映画料金はこの映画に限っては高いとはのたまいません。娯楽映画の常道を走っているのですから。大好きです。

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