伊豆でなく北欧でこの人物設定だったらまさにカウリスマキの世界なんだが、日本ではどうしてかやはりその域には達しないですね。不思議です。
小さなただ当たり前の毎日を生きようと思っているだけの人間に降りかかる悲劇を持つ二人。その出会いは他愛ないものだったが、自然とほのかに膨らんでゆく。あまりに不幸な二人だったが、愛の魔法が二人に方向性をもたらす。
いい話ではないか! それでも少々人工的なスパイスが目に付くような気がする。かえって、女友達二人の方が素直に入り込める。江口のり子はさらりときらりと光る演技。さすがうまい。小林聡美はちと暗さが足りないかな。
でもぼくもこんな小田舎に住んでみたい!
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