60分、まさに休むところなく殺陣が続く。まさに時代劇のオリンピックだ。セリフが一切ない。何人もの人が、人を殺し人に殺され、それが延々と続いてゆく。
主人公と言える人は5人ほどだと思われるのだが、同じ俳優が何回も殺され、そして(同じ衣装なので)何回も生き返り、そのうちストーリーがほとんど分からなくなってくるが(そもそもストーリーがあったのかどうか、、)、でも殺陣は止まらない。疾走する。ものすごいエネルギーの放出だ。でもみんな疲れを知らないようだ。
劇団壱劇屋そのもののいつものスタイリッシュな造形感はあまり感じられないが(大熊と竹村との違いか)、それでも殺陣が実の迫力にみなぎり美しい。これもスタイリッシュといってもよいのかもしれない。
とにかく、あっという間の60分。途中サリngROCKが出演し、劇のイメージを怪しげに彩っている。これもまた、現代の演劇なのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます