
久々の本公演。コロナ長かったもんな、、。そしてその2年間の鬱積をたたみ下ろすように若者たちは舞台狭しと羽ばたいている。
最初は小6のワンパクヒーロー仲良し組から始まるが、これがみんな意外と無理してない風情で、自然です。驚きます。川田氏も全然違和感ないから不思議です。もともと童顔だけど、でもそれだけではないね、ワンパク少年組に完全に溶けてます。演技力でしょう。
これが、中3、そして高3,それから歳月を経て社会人になっても彼らの、年一度、桜の咲くころの定期的な出会いがあるのだ。しかし、それぞれ彼ら、人生の悩みは尽きない。
そして一人の女の子が事故で死んでしまう、、。
5レンジャー、だったら色は5色です。どんな色にでも意味はあるし、それぞれの思いもあるのです。一番元気でハイだったレッドが女の子の死から全く元気をなくしてしまう、その明暗の対象的な人生に観客は唖然としてしまう。それからが泣かせるよね。
1mgって、こんな繊細な心の襞を写し取る演劇集団だったけ。人の人生には、ある時、みんなが同じ方向を見ている時ってある。それが楽しいものであれ、哀しいものであれ、苦しいものであれ、その時間は彼らにとっては永遠のものになる。その時を経験したことが人々の人生の道程へのばねになる。これは大きい。
そういう瞬間を切り取った演劇です。まさに青春そのものなんです。
館内は泣いている人が多く、尋常でない雰囲気。でも劇団と観客は完全に一体化している。素晴らしい演劇空間です。
演劇ってやはりいいなあと思う。
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