伊東 潤氏の本は初めてです。よくテレビの歴史番組で拝見していましたから、その意味でもわくわくでした。小説は軍隊もので重苦しく読みづらいかなと思ったけれど、行間が適時に空いていて400ページを超す長編だが、十分読みこなすことができた。
八甲田山雪中行軍を違う角度から切り取り、ミステリーとしても合格のラインです。最高上官山口少佐の評価替え、119名と120名の行軍数の相違など斬新なプロットでした。また、稲田一等卒のラストの登場には熱いものがありました。
ただ、女性編集長との真の意味での「囚われ」の意味が少々邪道かな、と、、。
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