
案の定、客席はそれ相応の年齢の吾人で埋まっており、若い人は一人としていない。まあ、題材がそうなんだから仕方がないとも言えるが、それにしても普遍的な映画ではないのか、と思いながら見て行く。
経済的にも家族的にも対照的な二人と思える。しかし、残時間が厳しいという意味において二人は残り少ない人生を送るという運命に翻弄される意味においては違いは全くない。でも、どうしても余裕があるように見える二人なんです。残りの人生をどう過ごすか、という命題にしても切羽詰まったものが見られない。少々映画的、小説的ではないのか、といった勘ぐりもしてくる。
まあ、そんなものは各個人が個々に捉える問題だ、と言われればそれまでだが、何かかっこ良過ぎるのだ。いくら年齢を取っていたからって、死を前にしてもっとどろどろしたものがあるはずではないのか、と凡人は思ってしまう。
まあ、そんなことを言っていたら映画はならないのは事実でございます。でもこの映画を見て爽やかな気持にはなっても、自分だったらどうする、と考えたけれど、やはり今は何も考えられないですね。ということは、これはやはり映画の話なんですね。その意味では、死を思う映画としては他にいろんな秀作があったように思う。映画館を出るともう次のショッピングを考えてしまう僕にはそんな映画でもありました。
経済的にも家族的にも対照的な二人と思える。しかし、残時間が厳しいという意味において二人は残り少ない人生を送るという運命に翻弄される意味においては違いは全くない。でも、どうしても余裕があるように見える二人なんです。残りの人生をどう過ごすか、という命題にしても切羽詰まったものが見られない。少々映画的、小説的ではないのか、といった勘ぐりもしてくる。
まあ、そんなものは各個人が個々に捉える問題だ、と言われればそれまでだが、何かかっこ良過ぎるのだ。いくら年齢を取っていたからって、死を前にしてもっとどろどろしたものがあるはずではないのか、と凡人は思ってしまう。
まあ、そんなことを言っていたら映画はならないのは事実でございます。でもこの映画を見て爽やかな気持にはなっても、自分だったらどうする、と考えたけれど、やはり今は何も考えられないですね。ということは、これはやはり映画の話なんですね。その意味では、死を思う映画としては他にいろんな秀作があったように思う。映画館を出るともう次のショッピングを考えてしまう僕にはそんな映画でもありました。
私事で恐縮ですが、私は胃ガンを手術していまして、胃が20%しかありません。癌を宣告された時は、文字通り、目の前が真っ白になりました。私は死を覚悟した時に考えたことは、先ず身の回りを整理し、次に肉親の将来を最善のものにしたいということでした。
幸いにして生還しましたが、それからは、死に対する恐怖心が消えたのが不思議です。現在の心境は、付録の人生を生きている。といった感じです。
ということで、癌非体験者が作り、癌非体験者が出演し、多くの癌非体験者が鑑賞された、この映画に対する大方の評価は、予想通りだったと思います。
ところが、貴兄の文は異なっていました。癌非体験者である貴兄が、癌体験者である私と似た意見を吐露されたことに、尊敬の念ひとしおです。
なお、私のレビューURLを、私の名前にリンクしてあります。よければご覧ください。
まあ、テーマは暗いから敢えて明るい内容にしたかもしれないですが、、。
4,5年前に見た映画で「死ぬまでにしたい10のこと」というのがありました。
若い主婦で、子供が二人いるのに癌の宣告を受けます。そこで彼女は題名のことを考え行動して行きます。
本当に等身大の映画で、この映画を見たら自分だったら最後の日をどのように過ごそうか、と全身で考え始めたことを思い出します
映画って、娯楽もいいけれど、小説をむさぼり読むように人生について考えていくときもありますよね。
もしよかったら見てください。
暑かった夏もそろそろ秋めいてはいますが、身体には気をつけてください。
それでは、失礼します。