出演者総勢18名。あるマンションの2室の話。出演者それぞれに意味のない役柄を設定していないがために、二つの話といつもの勘違いを取り混ぜ舞台は進行する。
岡部は欲張りなんだろう、演劇で大勢の役柄に一人ずつ意味合いを設けるなんて至難の業。しかも今回は舞台外に一人の少女を90分居続けさせる。そしてこの少女も最後には意味付けに成功する。
二つの話と登場人物大勢過ぎて、少々いつもより散漫になった感もあるが、新しいものに挑戦する意気込みは鋭く、野心的でやはり面白い。
こういうラボ劇という枠組みの中、やはり一人づつの演技をきっちりと披露するという目的は十分達成しているのだ。
さあ、次回はどんな演劇を見せてくれるのだろう、楽しみな作家だ。
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