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誰もわたしを愛さない(1997)(樋口 有介・著 講談社) 70点

2015-07-10 21:55:06 | 読書遍歴

この柚木シリーズ、2作目だが(読むのが)あれほど面白いと思った文体も、この作品ではもう流しかけた読み方になっている。(作者に大いに失礼)

何か似てるんだよね。本格といってもそのうち真相に読者が気づくようになってくるし、またその真相に至る伏線も何かいい加減だし、ちょっと鼻白みました。

もう一回このシリーズを読んでみて、また一緒だったらもうやめようなんてこと考えてます。読者は勝手です。怖いです。

とか言ってるけどこのシリーズ好きです。題材が風俗っぽいのが多いんだけど、大いにしんみりと人生を感じ取ります。機微がいい。ちょっとした渋谷のスカウトマンとか、おかまバーのままとか、何とも魅力的です。

でも柚木、38歳で中年なんて、今ではまだまだ青年だよなあ、20年前はそういう時代だったの?


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