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ふたりの5つの分かれ路 (2004)(フランソワ・オゾン)

2005-08-27 23:12:15 | 映画遍歴
こういう現在から過去へ物語を遡っていく映画としては韓国の「ペパーミントキャンディー」を思い浮かべるが、あの映画は順番どおりにしてもなかなか重い映画だったのに対し、この映画は内容的にかなり薄っぺらいものになってしまう。
こんなありふれたものを逆に辿っていくことで、人間の棘のようなものを表出するあたり、オゾンのうまいところ。
でもこんなハナシを映画にしちゃうなんて、ちょっと映画的にも軽くないかな。内容的には陳腐すぎると思う。
いまどき1夫婦の離婚から二人の馴れ初めまでを時間を遡っていっても、だからといって何なんだろう。
5つのエピソードでそれぞれお互い相容れない棘が潜んでいるんだよね。でもこれって、普通の夫婦だったら多かれ少なかれありますよね。
わざわざ映画にしてまで見せるものでもないと僕は思う。
今までオゾンの才能は認めていたつもりだけど、今回ははっきり言って退屈。せめてあの夫婦、映画的には華がない。もっといい俳優使ってよ。だったら、もうちょっと見れたかも、、。
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