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花影 (2007/日)(河合勇人) 55点

2008-04-02 13:42:08 | 映画遍歴
韓流と言いつつ心に深く残りいつまでも思いをいだく秀作もあれば、流星群のひとかけらのように一瞬で消えてゆく映画もある。この題材はまさに韓流なんだけれど、それが日本で製作されたことによりかなり趣の違った映画になってしまった。

優れた韓流であれば観客を敷き詰められた硝子のカーペットに乗せて引導してくれなくてはいけない。映画の持つ魔力の独特の世界へ僕たちを運んでいってくれなくてはいけない。だが、この映画は常に映画館の中に居て、常に自分を意識してしまっている。同化出来ないでいる。

山本未來の東京でのいかにもキャリア風の仕事はそれはそれでいい。しかし、少々本編に行くまでは長すぎる。

ビジネスで疲れたキャリアウーマンに休息の時が来て、一通のファンレターのようなもので男に会いに韓国に行く。自分で作った会社が潰れるかどうかの瀬戸際のときにおいおい一枚のレターで日本を離れるかどうか、、。

行ってからも男の印象すらあまりない男にすっかり自分を変えてしまう女性がこの世に居るものなのだろうか、、。等々、突っ込みはかなりあるが、これは演出によるものなのか、脚本によるものなのか、それとも冒頭で言ったように日本で製作されたせいなのか皆目見当が付かない。

まあ、ちょっぴりふっくらしてしまっているキム・レウォン好きな女性たちにはそれだけで十分なのかも知れないが、でも彼の出演時間も極端に少ない。

出来たらもっと嘘の世界に没頭させるのが映画の薬ではないのか、、、。ちょっと手厳しいが、この話では日本映画では無理だと思う。

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