二人の幼女の全く自然な演技で、どうやって撮ったのかと考えながら映画を見る。演技指導はあまりせず、スナップでで撮ったような映像を重ねたものではないだろうか。だからこそ、僕らも映像に入り込めるし、感動も一味違うものが出現したと思う。
何といっても、普通この手の映画は、肉親でも叔父叔母の継子いじめが入りがち。この夫婦は全くそんなことはなく、むしろこの女の子の方がちょっと悪いぐらい。それらが自然に描かれ、真の新たな家族となるまでの過程が丁寧に紡がれ、素晴らしい一本の映画となっている。
ラストシーンの少女となった女の子の嗚咽で、この映画は我々に開放される。そしてこの愛情に包まれた人間本来のヒューマニズムに圧倒されるのだ。秀作です。
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