
それにしても観客が少ない。女性が少ない。最近シャーロット主演の映画だいたいこうなんだよね。老残の極みを泳ぐシャーロットに援軍はいないのか。
何せ、彼女70歳を超えた肉体の衰え、しわ、いわゆる女性の醜悪さを隠さずむしろ露出する。彼女、何かに挑戦しているかのようでもある。
そして映画は彼女から見た世界だけを映す。極端にセリフは少なく、通常映画として機能する説明が極端に省略されている。そのため観客は彼女と共に映画の中をさ迷い歩くことになる。しかしその迷路のような細い道はたどたどしく細く、消え入るばかりだ、、。
いわゆる彼女の表情からすべてを読み解いてゆく作業を観客は強いられるのだ。面白い映画だが、観客が何かを得られる映画でもない。
シャーロット自身は女優冥利に尽きる映画だろうが、半面、観客はその分ただ苦痛にのたうち回る人もあろう。いろんな映画があってもいいが、ちょっと映画人にとって贅沢過ぎる映画かもしれない。
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