映像といい、しつこく奏でるクラシック音楽といい、衣装といい凝ってます。広角レンズなんかを多用して、まるで自分が一眼レフを映しているかのようでもあり、3女優の演技合戦など、見どころは多いのだが、、。
登場人物が揃いも揃って軽薄な人間ばかりで、この映画から何かを得ようとする目論見は当初の10分ほどで消滅する。ひょっとしたらこの映画こそ純然たる女性映画かもしれません。男は存在はしているものの、完全に希薄なんですなあ。
だからこそ、女性が見るのと、男性が見るのと随分と印象が違ってくるのかもしれません。というか、男性たる吾輩は少々不愉快です。こういう感触は随分前「ピアノ・レッスン」で経験しています。男が人形ちゃんのごとく描かれておりました。
でも、カンピオンって女性だけどヨルゴスは男だもんな。不思議でございます。でもそもそも根に流れているのは風刺のコメディなんだから、真面目に考えなくてもいいのかもしれませんが。
ラスト、死んでしまった子供たちと同数のうさぎの群れとエマを同一化し、ストップモーションで終わる映像に、ほとんど作品としての深さも感じ得なかったなあ。エマもただ単なるお気に入りに過ぎないのだ、と、、。
レイチェルはどこから眺めても完全美人です。
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