見ている間は親子の普通のバカンスの話かと思っていたら、、
途中でヤングたちから、親子ではなく兄妹かと告げられてから、この映画が深いさまよい、漂う夢幻の世界に入っていることに気づく。
つらそうな男の内面を推し量るに、どんどん深い暗い海の底に入っていくようなこの映画、それでも周囲の世界は普通で、明るいプール面を写すように時間は過ぎてゆく。その断絶感と孤独。
11歳の思い出。恐らくそれが父親との最後の旅行であり、最後の時間であったろう。映画を見ている間はそれほどでもないが、見終わってから徐々にこの映画が僕に追いかけてくる。まるでいい文学を味わったように、、。
こういう作品は珍しいです。見終わってもう2,3日たつのに読後感がますます募ってくる。
いい映画です。
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