ティーンエイジャーの12か月保護施設での出来事です。親から離れて期限付きで住む子供たち。ドアは当然開けっ放しでないといけない。いろんな子供たちがいる。そしてワーカーたちも実は同じ経験をしていた人たちが多かったのだ。
劇映画なんだけどドキュメンタリーを見ていた感がある。いかにも手作りの映画といった感じ。こういう映画は映画的な作風というより、彼らの抱える悩みそのものに焦点が移って、どうも映画を見ているといった感じがしない。題材に強く影響させられるのだ。
彼らの置かれている環境そのものが問題なのだ。父親が迎えに来る日に来なかったから荒れる少女。けれど彼女は家に帰ると父親から虐待される身だったのだ。不思議な不可解な気持ちを我々は共有することになる。
ワーカーの二人も良く似た悩みを持っていた、もしくはまだ持っていることに驚かされる。
映画というより、現代社会に抱える病理を見た想いがする。でもそれでも希望は垣間見える、、。地味な良作ですけど、これをTOHOシネマズで見ました。
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