女々第二回公演「わらいもん」（作大滝裕一 演出キム・チス 於千本桜ホール） 75点

久々の東京の演劇。いつもは下北に行くのだが、今回は趣向を変えて小さな劇場。行ったことのない学芸大学前の千本桜ホール。

出し物は珍しいお笑い芸人の生態というか生きざまをリアルに写したものだ。当然、漫才は不可欠になってくるので俳優たちは僕らの目の前で大変な漫才芸を強いられている。

とは言っても、今日で漫才をリタイヤするという多少深刻な背景があるので、泣き笑いは必定。大勢の出演者の輩出と共になかなか賑やかでほろりとする演劇であった。

でも、大阪からわざわざ行ったにしてはちょっといつもとは物足りない気もするのは場所が下北と言うだけではないような気もする。これが東京の演劇と言うのであれば、地方と言えど大阪の演劇は十分拮抗していると言える。そんな実力のほども垣間見た東京の演劇の一部であった。