こういう本は初めてで、驚く。よく映画で、終わった後に座席に残った人にだけ映像を見せるという作品もたまにあるが、だいたいファンサービスのようなものが多い。ところがこの短編5編の最後のQRコードにはどんでん返しがあったり、隠された真相がしっかりと潜んでいるのである。
残念なのは音楽がうるさかったり、人の音声が聞こえづらかったり、そして最後なんかは映像をずっと見ていないと、何のことかわからない仕掛けになっていることである。
これって、アンフェアではないか、とも思う。だって、結局2度読みしてしまう人もいるのかもしれないし、QRコードを見ても何のことだかわからない人もいるかもしれない。同じくお金を出してこの本を買った読者に不公平・失礼ではないか、と思うのは僕だけだろうか、、。
でも、それを割り引いても面白かった。新たな道尾文学も発揮できているし、僕的には満足でした。
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