映画化すれば不思議と秀作となる佐藤泰志原作もの。今回は舞台が函館ではなく、東京。これだけで随分違ってきます。東京ではあの函館の行き(生き)遅れ感が出て来ない気がする。
女に捨てられた男とその女に夫を取られた女との不思議な関係です。ちょっと設定が自然ではないような気がします。
①男の家に女が子供を連れて来て生活をするのだが、これが少し腑に落ちない。別にどこかのアパートでもいいわけだ。この時には二人には愛の片りんもまだない。
②その女は夜の職業をしているらしいが、どうも売春をしているらしい。普通の主婦だった女が何故? 唐突感があります。
最後はまあある意味ハッピーエンドなんだが、でもどうも佐藤泰志らしくないタッチではある。
とはいえ、通常の映画として鑑賞するには、なかなか水準以上のものを出しています。僕が佐藤泰志に拘り過ぎているのかもしれないです。ちなみに、彼の作品はほぼ読みましたが、小説より映画化されたものの方が光っとります。これも僕の独断ですが、、。
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