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「星読島に星は流れた」 (2015)(久住 四季 著) (東京創元社) 80点

2016-01-19 19:06:09 | 読書遍歴
このミステリーを読んでいると、いわゆる本格モノは現代では描くことはもはや難しいのではないかなんて思っちゃいますね。

孤島に6人の招待者。その島は隕石が偶然にも何回も落ちる島だという。そしてこの天体観測の集いに殺人が起こってしまう。
設定からはまさに僕の好きな本格モノです。しかし、1/3を過ぎても殺人は起こらない、、。

でも素敵なんです。僕が個人的に天体宇宙もの(宇宙物理学)が好きなのも影響しているが、その殺人の起こらない1/3は太陽系の仕組みなどを簡単に教えてくれる。そして自分もその孤島にいる気持ちになっている。

やっと殺人事件発生。それからはもう一気でしたね。平易な文章、言葉、主人公の家族を失った哀しみ、そして地球最後の日の思い。

そしてラストでの」大胆な推理、何より隕石がなぜここにだけ落ちて来るのか、なんて一応解決篇も用意してある。

まあ、素敵で清々しいミステリーです。

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