セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 96本、 演劇 72本

誰も僕を裁けない(2016 講談社)(早坂 吝 著)  80点

2018-03-08 17:50:10 | 読書遍歴

まあよく練られたミステリーであります。読んでいて楽しいし、あまり関係ないと思われた事件がなんとそれが動機付けになるなど、伏線の張りかたも一流です。立派でございます。

まあ、あんなへんてこりん家族はそうそういないとは思いますが、そこは一方変わり者でも一流のらいちさまがでーんと控えているから、読ませます。

ただトリックはちょっとやり過ぎの感もないではない。いくら何でもセックスの最中に犯行をやってのけて、気づかないはずはないのではないかしらネエ。

今秋はらいちさま、1銭も受け取れないままこの邸宅を離れたんでしょうなあ。途中でもらっておけばよかったのになんて、みみっちいことを吾輩は考えております。小さいですのお。

でも、何といってもレギュラー登場人物が憎めず、可愛く、いかにも若い方が書いたと思われる文章も新鮮であります。早坂 吝 、才能はかなりのものをお持ちだと拝見しました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 長江 愛の詩 (2016/中国)(... | トップ | げきだんS-演s? 「怪シイ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書遍歴」カテゴリの最新記事