知らない劇団だと思っていたら、個人ユニットの旗揚げ公演だった。こういう旗揚げ公演は大好きだ。恐らくそこには作者の宇宙観が散らばっているはず。
始まりはスコップで地面を掘っている男。焦っている。そんな焦燥感からこの劇は始まり、二人の対話が3対、交互に現れる。
私にとって彼ら若者たちの語彙、リズムは驚異的である。日常の電車などの物音に近いものから、今日の劇の会話に至るまで、もうその語り口は驚異でしかない。それほどセリフは何気ない彼らの日常を占めているのだが、それを聞くことで十分現代に生きる彼らの懊悩が見えてくる。
80分、閉塞感が続くがそれでもラストはさあ~と新鮮な空気が入り込んできたような気がする。
青春を回顧することは生きる上で必定であります。この劇団がこれから大きく広く羽ばたきますよう、、。いい演劇でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます