見ている間は結構面白い。エニグマという言葉もほとんど聞いたことがなく、知って驚き、またその結果に倍驚く。
戦争というのは暗号解読が一番の先手攻撃なんだということは知ってはいた。けれどね、解読できてもそれを察せられることを禁じ、うまく戦術に使っていくというやり方は、一個の生命の重さを考えるにどうも、もやもやすることしきり。
けれどその結果、1400万人の命を救い、終戦を2年早めたというテロップは、この映画の中で一番印象に残るところだ。
また同性愛者にホルモン療法を行い、何万人もの人々を罪人にしたというのも、またそれが結構最近まで行われていたというのも驚愕である。
意外と僕には映画の中身より、テロップで伝えられる事実の方が驚異的で、この映画の印象は逆に淡いものになっていくような気がする。その意味で劇映画としてこの映画はどうなのかなあ、とも思う。
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